税理士が教える!節税につながる青色申告と複式簿記のススメ
執筆者:宮原 裕一(税理士)
『複式簿記ってよくわかんないけど、自分の仕事でそこまでいるのかなぁ。』
『エクセルで売上とか経費とかを集計してるけど、それで十分なんじゃないの?』白色申告の方からよく聞く複式簿記への感想です。しかし、起業してそこそこの黒字が出るようになってくると、青色申告に用意されている様々な特典を活用したくなってくるものです。中でも最大65万円(もしくは55万円)の青色申告特別控除は、複式簿記またはそれに準ずる帳簿の記帳が必要になりますので、節税を考えた上でも避けて通れないものとなります。そこで、今回は青色申告で必要になる複式簿記についてお話してみましょう。
なお、2020年分より、個人事業主の青色申告は、10万円控除、55万円控除、65万円控除の3段階になりました。最大65万円の特別控除は、複式簿記や期限内申告に加えて、e-Tax(電子申告)などが必要です。