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はじめての青色申告に挑戦してみた!Part3 確定申告書作成編

開業間もないフリーランスのライターが、クラウド申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」を使って、青色申告(65万円控除)にチャレンジした最終回。
「かんたん取引入力」ですべての取引を登録できたら、いよいよ確定申告書の作成だ。とはいえ、ここまでの作業が済んでいれば、残りの作業はごくごく簡単。小一時間もあれば、すべての必要書類を作成することができるだろう。

お知らせ

2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!

POINT
  • 固定資産を登録しよう
  • 家事按分比率を設定しよう
  • 入出金の定期的な管理も苦にならない

Part1確定申告事前準備編はこちら、Part2確定申告入力編はこちら

現金支出の登録

ここまでできたら、取引の入力はすべて完了だ。いよいよ「青色申告決算書」および「確定申告書」を作成していく。作成は「確定申告」画面にある3つのSTEPで構成され、STEP1は、耐用年数にしたがい分割して経費を計上する減価償却費の計算だ。

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1年以上使用する10万円以上の備品は、支出登録時に「科目/固定資産」として登録し、そこで現れる固定資産登録メニューから案内にしたがって登録していく。支出登録時にこの作業を省いていても、STEP1で固定資産を登録することができる。

筆者は平成26年に、約20万円のパソコンを購入した。10万円以上だから「固定資産」となるが、ここで青色申告のメリットが発揮される。30万円未満の備品に関しては、一括で計上できる特例(*1)があるのだ。登録時には「科目」「名称」「数量」などを選択し、「償却方法」は「即時償却」を選択。これで固定資産の入力は完了となる。
*1:「措法28の2」(編集部注)

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家事按分比率の設定

STEP2「青色申告決算書」では、家事按分比率を設定できる。筆者は、自宅兼事務所としているので、「家賃」「水道光熱費」「通信費」を按分した。「かんたん取引入力」の登録内容のままでは、すべてが経費として登録されている。使用割合をパーセンテージで設定し、按分比率を決めておく必要がある。STEP3「確定申告書」では、各種控除を登録。社会保険、生命保険の控除案内を用意し、登録した。

STEP1〜STEP3では、その他の基本情報も入力していく必要があるが、クエスチョンに答えるだけの作業なので、誰でも迷うことなく入力を済ませることができるだろう。仮に「ここはなんて入力すればいいのだろう?」と迷うことがあっても、質問中に現れる「?」マークにカーソルを合わせることで、解説が案内されるので安心だ。

入力をすべて終えたら、決算書&申告書をPDFで保存できるので、PDF印刷をした。もちろん、PDFファイルから、税務署からの決算書&申告書に手で転記してもよい。

なお、青色申告の場合、帳簿の管理が義務付けられるが、「やよいの青色申告 オンライン」では、各種画面から「ダウンロード」をクリックすると、帳簿もPDFで出力される。プリントアウトし、きちんとファイリングしておこう。

今後は月1回、1時間程度の利用でOK

以上「やよいの青色申告 オンライン」を使って、青色申告に必要な書類をすべて作成することができた。率直な感想として、取引の入力自体は想像していた以上に簡単なものだった。会計ソフトを使用したことがない筆者でも迷うことなく使用することができたし、ある程度パソコンに慣れている人であれば、「かんたん取引入力」での登録作業を含め、1日分の空き時間があれば、すべての作業を終わらすことができると思う。今回は使用しなかったが「スマート取引取込」を使えば、クレジットカードや銀行口座の明細を取り込むことができるので、入力の手間はもっと軽減され、さらなる時短につながるはずだ。

とはいえ、今回は年末年始にまとめて1年分の入出金を登録した。本来の「青色申告」では、これを定期的に継続して使用できるかどうかが肝心である。しかし今後、自分自身が入出金を管理していくことを想定しても、まったく苦に感じないと思う。常日頃から管理ができていれば、「やよいの青色申告 オンライン」に備わるレポート機能で、経営状態もチェックできるだろう。

これからは、月に1回、1時間程度の時間を経理に割いていきたいと考えている。そうすることで、次回の確定申告がもっとラクになることがなによりのメリットとなる。

今後会計ソフトの乗り換えや、今年分(確定申告は次回)から青色申告への切り替えを考えている人は、「やよいの青色申告 オンライン」(*2)を選択肢の1つとして検討してもいいかもしれない。

*2:初年度 1年間無料で使えるキャンペーン実施中!詳しくは「やよいの青色申告 オンライン」をクリック(編集部注)

photo:Thinkstock / Getty Images

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