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女性社長の層が厚くなってきた!コラボラボ・横田響子社長インタビュー

女性社長.net」の運営、女性経営者300人が集結するイベント・アワード「J300アワード」などを通じて、女性経営者の事業の発展と継続をサポートし、女性の起業家と共に現場を歩んできた株式会社コラボラボの横田響子社長。平成28年(2016年)4月には女性活躍推進法が施行され、人手不足や人口減少に備えて働き方改革の波がさらに広がりを見せるなど、社会が大きく転換しようとしています。昨今の女性起業家を取り巻く環境はどのような変化を見せているのでしょうか?
その現状と展望を横田社長に伺いました。

お知らせ

2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!

社外取締役やりませんか?

──ここ3年でコラボラボに登録する方に変化はありますか?

最近金融庁からお達しが出まして。企業のガバナンスを高めることを目的としたコーポレートガバナンス・コードでガイドラインが改定され、女性取締役を1人でも選任することが努力義務化されたんです。登用しない場合は説明責任が求められます。

2018年現在、大手企業の社外役員は60歳以上の役員経験がある限られた女性の方が何社も掛け持ちしているような状況ですが、これも社会の変化ですよね。

そこでコラボラボに、「女性社長のなかで社外役員を引き受けてくれる人はいませんか?」と声がかかりまして。会員さんに、「年商10億以上」「50人以上の部下を持ったことがある」「社外役員を経験したことがある」という条件をひとつでも満たす人はいますか? と問いかけたら、どんどん手が挙がってきたんです。なかには一部上場企業の役員経験者などもいましたね。

株式会社コラボラボ・横田響子社長

あとは会社を1社作って成功して、2社目を作られた女性社長もいます。例えば、ある方は、1社目は自己資金で設立しましたが、2社目はクラウドファンディングも含め、出資を募り、資金調達したそうです。

1社目では女性向けの下着をテレビショッピングなどで販売されていたのですが、もっとパブリックなことをやりたいということで、お寺での宿泊体験をサポートする会社を始められました。ご自身も廃寺寸前だった飛騨のお寺を宿坊化して、運営し始めています。

また弊社とは直接関係ないですが、2015年から新日本監査法人が年商5,000万円以上の女性起業家を表彰するアワードを開催していまして。当初応募が集まるかと不安だったそうですが、実際には質の高い応募が多数集まったそうです。

女性はプチ起業もひとつの幸せの形ですが、そうじゃなくて、大きく育てたい人もいて。

女性の起業家は、「思い」発、誰かを幸せにしたいというイメージありきで広げていくことが多いですが、その思いも、着地点も、本当に多様化しているようですね。

失敗も挫折もキャリアのひとつと考えればいい

──女性の起業が増えてきた反面、問題点はありますか?

「これ詐欺?」という位、高額な価格設定の起業支援ビジネスも出てきました。それだけ市場が成熟しつつあるのかも知れませんが。

弊社では定期的にweb飲み会やランチを開催していて、情報交換ができますから。セカンドオピニオンを取り入れることで、そういうものに引っかからないようにしてもらいたいですね。

とはいえ、万が一引っかかってしまったとしても、それも含めて勉強だと思わないと起業はやっていられませんので……。私もよく失敗談を聞かれますが、いちいち覚えていたらキリがない(笑)。失敗から学んで、次に活かせばいいんですよ。

あとは以前と変わらず、女性は男性に比べて、出産、介護、子育てによって、キャリアの中断などの出来事が起こりやすいものです。

例えば、もともとお菓子の店舗を経営していた方が、産後の経過が悪くてお店は閉じる選択をされました。商品開発の経験を活かして、現在は大手企業の新商品開発コンサルタントとして複数案件を担当しているケースもあります。

すべて経験。挫折も失敗もキャリアのひとつだと考えればいいんです。

コラボレーションが当たり前になる10年後のために、成功例をいっぱい作っておく

──今後コラボラボが目指していることとは?

現在の女性社長・個人事業主登録数は2,500人。将来的に1万人くらいの質が高い人の登録になることを目指しています。質の高さはコラボレーションができる資質があるか。「コラボラボ」は、コラボレーションする会社ですので、自分だけが強くてもだめで、相手の強みと自分の強みを活かして落としどころを探り、長いご縁をウインウインで築いて行ってもらいたいんです。

例えば、もし誰かに助けてもらったら、今はその力はなくても、会社が伸びてきたときに相手に返すか、後輩に返すという、そんな流れのコミュニティを作れるように配慮しています。

株式会社コラボラボ・横田響子社長

最近やっと企業がオープンイノベーションを取り入れるようになり、コラボラボができる環境が整ってきました。10年後にはテクノロジーの力で人手不足が解消されて、残業含む長時間労働という概念がなくなっているかもしれません。

そうやって時間ができれば、フレキシブルにいろいろな組織と仕事をする機会も増えるだろうし、個人事業主もかなり増えるはずです。

それが当たり前になっているタイミングのために、「コラボラボ」でたくさんの成功例を作っておきたいですね。

横田響子よこたきょうこ

横田響子プロフ

株式会社コラボラボ代表取締役。お茶の水女子大学卒業後、リクルートを経て、2006年コラボラボ設立。女性社長に特化したウェブサイト「女性社長.net」やイベント「J300」を企画運営しながら大手企業の新規事業や商品開発、販売促進プロジェクトを多数展開。女性経営者の支援やビジネス・コーディネートに取り組む。性キャリアデザイン協会理事、内閣府・男女共同参画推進連携会議議員を務める。2011年APECのWES(女性と経済サミット)イノベーター賞。2013年内閣府の女性のチャレンジ賞を受賞。著書『女性社長が日本を救う』がある。

photo:塙薫子

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