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【体験談】私、実際に起業して創業補助金を受け取りました 〜探し方編〜

私は現在、主にフリーランスで編集やライターの仕事をしています。産後に会社を退職し、個人でなにか社会に役立つ仕事を始めてみたいと迷っていた頃、創業者対象の補助金があることを知り、実際に創業補助金に応募して採択されたことがありました。事業プランは、高齢出産した女性の課題解決につなげたいというもので、応募から完了報告まで膨大な書類を作り、補助金が入金されるまではドタバタながらも得難い体験でした。今回は、いつどのように補助金・助成金制度を探し、見つけたのかを書いてみます。

POINT
  • 会社を退職……事業を始めてみたいという思いに焦る
  • 中小企業庁のメルマガで募集中の創業補助金があることを知る
  • 事業計画書の書き方が分からない! 女性起業サポートセンターのセミナーへ

会社を退職……事業を始めてみたいという思いに焦る

私が会社を退職したのは2013年夏、当時所属していた会社の事業部が廃止されたのがきっかけでした。当時は30代後半でしたが、子どもは2歳とまだ手がかかる時期で、仕事も育児も頑張りたい! と思いつつも、どんどん疲れがたまってしまい、会社と自宅と保育園との往復が非常に辛く感じていた頃でした。

退職後は、週数回、知人の女性のウェブサイト運営やイベント開催を手伝っていました。当時は認可外の保育園に子どもを預けていたので、退職後も保育園に続けて通うことができる状況でした。自宅で子育てと両立させながら仕事をするうちに、私もこれまでの会社員時代の業務経験を使って、関心がある分野で社会に役立つ仕事がしたいと思うようになってきました。

会社員時代に関わりのあった地域産業の商品やサービス開発を、高齢出産した女性の課題解決につなげてみたい…。でも、どうやって?

ぼんやりと思い描く「やってみたいこと」と「やり方」がうまくかみ合わず、焦りを感じていました。そんな私に、その知人の女性が教えてくれたのが、中小企業庁のwebサイト「ミラサポ」でした。

【参考記事】
ネットで補助金・助成金の募集を探すには? ~お役立ちサイト&おすすめ補助金リスト~

中小企業庁のメルマガで募集中の創業補助金を知る

この「ミラサポ」には、中小企業や小規模事業者に向けた公的機関の支援情報・支援施策について情報が掲載されています。登録したメールマガジンからは、定期的に中小企業庁の認定創業スクール開催案内や補助金情報が届き、「私も自分なりのビジネスプランを立てて、補助金に応募しよう」と思うようになりました。

2013年10月後半、ミラサポを見ていると創業補助金が公募中であるのを発見します。

平成25年度 第3回創業補助金公募内容(※当時)

  • 予算:経済産業省からの補助金、独立行政法人中小企業基盤整備機構による
  • 補助対象者:起業・創業や第二創業を行う個人、中小企業・小規模事業者
  • 補助内容:弁護士、弁理士などの専門家との顧問契約のための費用や広告費等、創業及び販路開拓に必要な経費(100万円未満の場合は対象外)
  • 補助率:2/3/補助上限額:200万円(海外需要獲得型起業・創業は700万円)

締め切りは2013年12月半ばと、これから準備して間に合うか不安だったものの、「これから創業する女性や若者に対しては一定の配慮を行う」という説明にも惹かれました。

「創業補助金に応募しよう!」そう決意し、応募書類の作成を始めました。

事業計画書の書き方がわからない!女性起業サポートセンターのセミナーへ

実はこの時点では、事業計画書を書くのが初めて。どのように書けば審査する人に伝わるのかわからないなか、役立ったのが2013年11月に参加した日本政策投資銀行女性起業サポートセンター(DBJ-WEC ※)と新日本有限責任監査法人が共催した無料セミナー「ビジネスプランの意義と役割、書き方」でした。
※2013年当時。現、女性起業サポートセンター(JERI-WEC)

女性起業サポートセンターは、女性の起業マインドを醸成させるための機会を提供したり、ビジネスプランのブラッシュアップを支援するなど、さまざまな形で女性の起業を応援しているところです。ミラサポでその存在を知りました。

参加した無料セミナー「ビジネスプランの意義と役割、書き方」では、事業計画書や収支計画の書き方についての基礎知識だけでなく、「ビジネスプランの市場性、収益性、実現性を検討する」「ヒト、モノ、カネ、情報の流れでビジネスモデルを見る」などをわかりやすく講義されました。

夜開催のセミナーでしたが、女性起業のためのセミナーということで子連れOKの講義だったので、会場には子連れの参加者もいましたが、私は夫に保育園のお迎えを頼みひとりで参加しました。スタッフの方には「お子さんと一緒に来てくださいね」と優しく声をかけてくれましたが、イヤイヤ期の2歳児と一緒に会場にいたら私は集中して受講できなかったかもしれません。

当時、参加したセミナーの講義内容のメモ

【写真】当時、参加したセミナーの講義内容のメモ

事業を始める人にとっては知っていて当たり前のことなのでしょうが、そこでの講義内容は私にとっては目からウロコの新鮮な情報ばかりです。セミナーに参加するうちに、応募書類の項目「製品・サービスの独創性」「市場の特性、市場規模」に書く内容も自分なりに整理されていきました。

ただ、この時点で、応募締め切りまで残り約2週間!なんとか応募書類をまとめて提出することができましたが……。次回は創業補助金応募のために準備したこと(【体験談】補助金を実際に申請する際に大事なこと、気をつけること)を書いてみます。

photo:Getty Images

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