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コレさえしておけば、次の確定申告は楽々!

あれこれ苦労しながら確定申告をどうにか終えて、ひと息。「次こそはもっと早めに準備しよう!」「きちんと領収書管理したりしよう!」と決意しつつも、ついつい日々の仕事に追われて、気が付くと次の確定申告シーズンが……!

そうならないためにも、確定申告の記憶が新しい今のうちから、次の所得税の確定申告に備えておけるといいですよね。

今回は、もっと効率的&スムーズな確定申告を行うために役立つ情報を紹介します!

目次

領収書・レシートの保存ルールを決めて次は楽々!経費管理

収入に比べて経費の費目が多い確定申告。それぞれの管理や集計が非常に大変……。面倒くさがりの人にとっては、経費管理は苦手意識が強いもののひとつです。そんな経費関連の手間を減らすための管理術を紹介しましょう。

領収書やレシート、各種証明書は1ヵ所にまとめておく!

1年分の領収書やレシート、各種証明書はかなりの量になるはず。年明けに探し回ったり、紛失してあきらめる、なんてことにならないように日頃から1ヵ所にまとめて保管しましょう。面倒くさがりな方は、それだけでもぜんぜん違います。

また、もう少しやっておこうと思った人は、月ごとや費目ごと、証明書の種類ごとなどに分けて整理しておくのがオススメです。帳簿付けがしやすい、費用ごとにかかった金額を把握しやすいなどのメリットがあります。無理せず、できる範囲でスタートすることが続けられるコツです。

例えば、次のようなものは、種類ごとにまとめて保存しておくと良いでしょう。

医療費やドラッグストアの風邪薬代など

医療費が1年間で10万円(合計所得金額200万円以下の人は、合計所得金額の5%)を超える場合、所得税の確定申告で医療費控除を受けられます。年末まで医療費がいくらかかるかは確定しないため、病院や薬局でもらう領収書やレシートは保管しておきましょう。

通院時に利用した電車やバスなどの公共交通機関の交通費も、医療費控除の対象になるので、出金伝票などに忘れず記録しておいてください。医療費控除の申告期間は5年なので、それぞれ5年間の保管が目安です。

また、セルフメディケーション税制の対象医薬品を、1年間で1万2,000円を超えて購入した場合、所得控除を受けることができます。風邪薬や胃腸薬、鎮痛剤、抗アレルギー薬、花粉治療薬などの市販薬の領収書も捨ててしまわないよう気をつけましょう。

銀行の取引履歴やクレジットカードの明細など

オンライン口座で確認できる取引履歴は直近1~3ヵ月のデータのみ……など、一定期間以前の明細は取得できない銀行もあります。過去の取引履歴を発行してもらうには、銀行の窓口で手続きの必要がありますし、発行にも数日かかり、発行手数料を取られるケースが多いです。

同様に、クレジットカードの明細やインターネット料金、携帯電話代、ETCカードの明細なども一定期間しか履歴がさかのぼ れないことがあるので、確定申告の時期に慌てないよう、毎月保存しておきましょう。

なお、確定申告後も、税務調査を受けた際に、提示を求められた領収書やレシートがどこにあるかすぐにわかるような状態で整理しておくことが必要です。

感熱紙のレシートは、文字面を内側に折って、なるべく暗くて乾燥した場所に保管!

所得税法で定められている領収書やレシートの保存期間は7年(白色申告の場合は5年)です。しかし、感熱紙タイプの領収書やレシートは、保管状況がよくないと印字が消えたり、用紙自体がボロボロになったりするケースも……。

それを防ぐため、感熱紙を内側に折る、日光に当たらないようにするなどしながら保存しましょう。また、万が一文字が消えてしまったときのために、余白に日付や金額、店名などを記載したり、レシートをコピー・撮影したりしておくのもオススメです。

「誰と何の目的で会ったか」「どんなものを何の目的で買ったか」など、領収書やレシートにこまめにメモ書きを!

個人事業主の経費処理で、領収書・レシートの整理や保管は避けて通れないもの。事業上の支出であることがわかるように、領収書の裏などにメモを残しておきましょう。

例えば飲食代なら「飲食をした相手の名前」「相手との関係」「飲食の目的」、贈答品代なら「贈答品を渡した相手の名前」「贈答品を渡した目的」などをメモしておくことで、事業上の経費であることを明確にできます。面倒くさがりの人は、せめて飲食の際には会った人と写真を撮ったりしておくと記憶の補完になったりします。

領収書やレシートは、スキャナ保存などでもOK!

近年では、スキャナ保存や、スマートフォンで撮影した領収書などの保存に対応した会計ソフトも増えています。また、キャッシュレス決済時は利用明細データを適切に保存すれば、紙の領収書を受け取らなくてもOKです。領収書の原本を紛失する心配がなくなりますし、かさばる原本の保管場所を確保する手間を削減できます。

ただし、「キャッシュレス決済の利用明細だけでは具体的な取引内容がわからない可能性がある」という点には要注意。「店名」「購入日」「商品やサービスの内容」「購入金額」「購入者の氏名か会社名」などがきちんと記載されているか確認する習慣をつけましょう。

家事按分は状況に応じて毎月処理しておこう!

インターネット料金や携帯電話代などの場合、事業の実働時間などに応じて、家事按分の割合も変動するはずです。確定申告の時期に「○月のインターネット料金の按分割合を出したいけど、実働時間はどのくらいだったっけ……?」と困らないよう、月ごとに按分しておくのが理想です。

また、毎月家事按分の処理をしておけば、数字が歪むことも防げます。

もちろん、月ごとに大きな変動がない業種や費目は、費目ごとに比率を決めておいて、毎月全額を計上し、12月末に按分比率で家計費と分ける方法手間が省けます。

例えば、クラウド申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン(記事リンク)」には「家事按分」という機能が付いています。家賃や光熱費など、それぞれどのくらいの割合を事業用に使っているかを登録しておくだけで、確定申告時に事業用だけの金額を必要経費として割り出してくれます。

いずれにしろ、税務署に按分の理由を聞かれたときに納得してもらえるような割合にしておきましょう。

仕訳で悩みがちなら、勘定科目について早めに自分でルールを決めておく!

「これは通信費? 消耗品費?」「広告宣伝費と販売促進費、どっちを使えば?」など、細かい仕訳に迷って時間がかかる人もいるでしょう。しかし、勘定科目に法的なルールはないので、経費であればどの勘定科目を使ってもOKですし、自分用にわかりやすい勘定科目を自由に作っても構いません。

重要なのは勘定科目よりも、「それが本当に必要経費かどうか」ということです。

ただし、事業分析や税務調査に備えて、同一の取引のときには、毎回・毎年同じ勘定科目を使うようにするのが望ましいでしょう。

交通費や結婚式のご祝儀など、領収書が出ない経費はこまめに出金伝票に記載!

交通費やご祝儀代、ご香典代、お見舞金、自動販売機での購入費など、領収書が出ない取引でも、出金伝票を作っておけば必要経費として計上が可能です。接待交際費を割り勘にしたときや、事業に関係する親睦会やセミナーへの参加費が発生したときなども、出金伝票を活用できます。抜けや漏れがないよう、その都度こまめに記録しておきましょう。

後から詳しい内容を確認できるよう、招待状や挨拶状、パンフレット、お礼状なども一緒に保管しておくことをオススメします。

事業用とプライベート用で、口座やクレジットカードを分けておこう!

口座やクレジットカードは、事業用と個人用で分けたほうがいろいろなメリットを得られます。まず、口座やカード類を分けていないと、どれが事業での支出で、どれがプライベートでの支出なのかわからなくなってしまいがち。口座を分けておくと、お金の管理がしやすくなります。

また、青色申告の貸借対照表を作成するには、口座の1年間の取引を複式簿記で帳簿付けしなくてはいけません。口座を分けていると、プライベートの支出まで記帳する手間がなくて済みます。確定申告をスムーズに行うため、事業用とプライベート用で口座やクレジットカードを早めに分けておきましょう。

会計ソフトやマイナンバーカードを準備して次は楽々!e-Tax

e-Taxを利用すると、自宅で確定申告ができる、青色申告の特別控除が最大65万円が受けられるなど、たくさんのメリットがあります。ただし、事前準備が必要なので、少し手間がかかるというデメリットも……。次の確定申告でe-Taxを始めてみたいという人は、今から準備をしておきましょう!

銀行、クレジットカード、電子マネー・プリペイドなどと会計ソフトを連携!

クラウド会計ソフトを使えば、銀行預金の取引やクレジットカードの取引情報を会計ソフトで自動取得できます。手数料を払って明細を慌てて取り寄せたり、明細を見ながら取引内容を1つずつ会計ソフトに入力したりする必要がなくなるのです! さらに、電子マネーやプリペイドなども、連携してデータを自動取得できるものが多いです。

ただし、連携するタイミングによっては、数か月前の履歴はさかのぼれないこともあるので、早く連携してしまいましょう。

e-Taxを始めたいと思ったら、マイナンバーカードやICカードリーダライタを準備!

e-Taxを行うには、マイナンバーカードと、ICカードリーダライタまたはマイナンバーカード読取対応のスマートフォンを利用する「マイナンバーカード方式」推奨されています。

マイナンバーカードを取得するには、申請から交付まで最低でも1ヵ月は必要といわれているので、未取得なら早めに申請しておきましょう。確定申告の受付期間が始まってからの発行では間に合わない恐れもあります。

また、ICカードリーダライタを購入する際は、マイナンバーカードに対応しているかどうか確認を忘れずに!

e-Taxを新たに始める人や、PCを買い替えた人などは、早めに会計ソフトやe-Taxを導入して入力練習などをしておこう!

e-Taxを初めて利用する際には、いろいろなソフトウェアをインストールするなどの事前手続きが必要なので、早めに導入や準備を始めましょう。PCを買い替えた場合も、初期設定のし直しが必要です。

また、会計ソフトを使う場合、作成した確定申告書類のデータをそのままe-Taxで国税庁へ送信(電子申告)できるものもあれば、作成したデータを一度出力し、国税庁の「e-Taxソフト」に取り込んで送信しなければならないものもあります。自分が利用する会計ソフトでのe-Taxを行う流れも事前に確認しておくと、期限ギリギリに焦らないで済むでしょう。

「マイナンバーカード・電子証明書有効期限通知書」が郵送されてきたら、すぐに更新手続き!

マイナンバーカード自体や、マイナンバーカードに記録された電子証明書にはそれぞれ有効期限があり、それを過ぎるとe-Taxが利用できなくなってしまいます。更新対象の人には、有効期限前に通知が送られてくるので、有効期限内に忘れず更新手続きを行いましょう。

国税庁のSNSフォロー、税理士に頼むなら早めの相談、ちょっとの工夫で次はもっと楽々! 確定申告

確定申告全般において早めに気をつけておきたいポイントや注意点、頭に入れておきたい管理術やテクニックなども紹介します。意外に知らないことや忘れがちなこと、事業の規模が大きくなるにつれて注意すべきことなどもあるはずなので、ぜひ参考にしてください。

国税庁のホームページSNSで法令変更の情報を素早く入手!

確定申告や税金に関する取り決めには、毎年何かしらの追加点や変更点が発生することがほとんどです。最新情報をチェックしておかないと、確定申告や納税を誤った内容や方法で行い、損をしたりペナルティを受けたりしてしまう恐れが……。

そういった事態を防ぐためにも、国税庁は全国民に向けてさまざまな取り組みを行っています。例えば国税庁のホームページには、緊急のお知らせや重要なお知らせ、新着情報が掲載されていますし、Twitterの国税庁公式アカウントやYouTubeの「国税庁動画チャンネル」、LINE公式アカウントなども開設されています。

自分がよく見るSNSの国税庁アカウントをフォローして、さまざまな税務関係の最新情報を入手できるようにしておくと、きっと役立つことが多いでしょう!

「次は税理士に確定申告をお願いしたい」と思ったら、早く探す&頼む!

確定申告の期限が近づいてくると、抱えている顧問先の対応で手いっぱいで、普段やり取りがなかったり、まして、急な飛び込みの人の申告までカバーできないという税理士さんも多いでしょう。普段からやり取りがないので、状況確認に時間がかかりますし、仮に受けてくれる税理士さんがいても、割増の料金を払わないといけない可能性もあります。

「面倒だから、次の確定申告は税理士さんにお願いしたい」と思っているなら、今すぐ探して相談しましょう!

消費税の納付が必要になっていないか(2年前の売上が1,000万円を超えているかどうか)早めに確認!

2年前の売上が1,000万円を超えていると、消費税の課税事業者となってしまうので、あらかじめ準備をしておくなど注意が必要です。

個人事業主で開業した場合、1年目と2年目は、免税事業者で原則的には消費税は納めなくていいのです。しかし、開業2年目については、前年上半期6ヵ月間の課税売上高または給与等支払額が1,000万円を超えた場合は、消費税の課税事業者になります。

いずれの場合も、売上が大きく伸びて1,000万円を超えていないかどうか、過去の記録を確認しておきましょう。

オークションサイトやフリマアプリなどによる副収入や、競馬などの払戻金もメモや記帳を!

確定申告をしなければならない個人事業主の場合は、ネットオークションやフリマアプリ、競馬などの公営競技で利益(所得)を得たら、金額にかかわらず、その利益も申告する必要があります。

そのため、本業以外に利益を得た場合には、申告漏れを防ぐために、その利益の所得区分を把握し、忘れないうちに記帳しておくことをオススメします。

まとめ

難しいことや面倒なことも多い確定申告ですが、早めにちょっとした工夫や対策を心がけることで、正しくスムーズな申告につながるはずです。今回紹介したテクニックなどをぜひ積極的に行い、次は気持ちと時間に余裕を持って確定申告を済ませましょう!

photo:Getty Images

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