スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場
検索
メニュー
閉じる
ホーム 確定申告 確定申告で知っておきたい「家事按分」の基礎知識

確定申告で知っておきたい「家事按分」の基礎知識

自宅で仕事をしている場合、家賃や電話代など、生活費と事業費が混在して請求されることが多いですよね。それらのうち、事業で使った分は経費として計上することができます。これを家事按分といいます。今回は、確定申告をする際に知っておきたい家事按分についてのやり方や注意点をまとめました。

POINT
  • 家事按分をする際にポイントになるところは?
  • 青色申告と白色申告で家事按分できる率が異なる
  • 家事按分できない支払いもある

家事按分をする際にポイントになるところは?

フリーランスや個人事業主が確定申告で家事按分をする際に、ポイントになるところにはどのようなものがあるのでしょうか。まずは家賃や必要経費などを按分する際のルールや基準の決め方など、まず皆さんがよく疑問に思う点から押さえておきましょう。

【参考記事】
家賃を経費で落とすポイント。教えて、税理士さん!

“SOHOスタイルの個人事業主にとって、自宅はプライベートの場であると同時に仕事の場でもあります。自宅にかかる費用のうち、仕事で使用している分については、経費計上することができます。”

【参考記事】
自宅兼事務所で働くフリーランスの必要経費はどこまで?

“家事関連費は、主に使用している割合や頻度などで按分計算します。例えば、自宅兼事務所として、月に家賃16万円を支払っているとします。そのマンションの4分の1を仕事場として使用しているとすると、必要経費として4万円を計上することができます。”

青色申告と白色申告で家事按分できる率が異なる

青色申告は必要経費にできる家事関連費の範囲が広いのが特徴です。白色申告の場合の家事按分できる基準とともにその違いを見てみましょう。

【参考記事】
はじめての青色申告に挑戦してみた!Part3 確定申告書作成編

“「青色申告決算書」では、家事按分比率を設定できる。筆者は、自宅兼事務所としているので、「家賃」「水道光熱費」「通信費」を按分した。「かんたん取引入力」の登録内容のままでは、すべてが経費として登録されている。使用割合をパーセンテージで設定し、按分比率を決めておく必要がある。”

【参考記事】
青色・白色の都市伝説は本当か? アンケートで分かった確定申告の誤解!

“家事按分による節税は青色申告者のなかでも、とりわけ節税意識が強い事業者がうまく活用しているようです。”

【参考記事】
白色申告者の家事按分のしかた

“白色申告者の場合は家事按分の際に注意する点があります。それは上記の条件に加えて、「業務・仕事の部分の割合がおおむね50%超の家事関連費だけが対象」だということです。”

家事按分できない支払いもある

住宅関連の支払いでも、家事按分の対象にならない場合もあります。何ができるのかを確認しておきましょう。

【参考記事】
家賃や光熱費を経費にする「家事按分」のやり方

180223_kajianbun_02.jpg

“持ち家の住宅ローンの元本は必要経費にはなりません。そのかわり、家屋の減価償却費や住宅ローンの金利、火災保険料や固定資産税は按分して必要経費に計上できます。”

【参考記事】
「確定申告の疑問」を税理士にズバリ聞いた!第5回家事按分編

“家事按分は月ごとに割合を変えてもいい、家賃の家事按分は仕事場の面積だけじゃなく、働いた時間でもいい、といった話は覚えておきたいところです。”

photo:Getty Images

c_bnr_fltblue_online-2
閉じる
ページの先頭へ