「ジェンダーレス消費」ってどういうこと? 小規模事業者に関係ある? マンガでわかるスモールビジネス用語

スモールビジネスを営んでいると、耳慣れない専門用語が現れるもの。そんな言葉を解説するマンガ連載です。ただし解説してくれるのは……。神出鬼没の謎のヒーロー?!
第14回は「ジェンダーレス消費」です。「ジェンダーレス」とは社会的な性差をなくしていこうという考え方ですが、消費の分野にも影響を与えるようになりました。
小規模事業者もジェンダーレス消費を意識することで、ビジネスに新しい視点を持てるようになるかもしれません。
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「ジェンダーレス消費」とは
「ジェンダー」と聞くと、ちょっと難しそうですね。たとえば「料理は女性がやること」なんて先入観がありませんか? でも料理をしない女性もいますし、料理が大好きな男性もいますよね。こうした「文化的・社会的な性差」のことをジェンダーといいます。
こうした考え方は性差別につながることもあり、世界的にジェンダーをなくしていこうという流れがあります(ジェンダーレス)。例えば国連が定めた目標であるSDGsには「ジェンダー平等を実現しよう」という項目があります。
こうしたジェンダーレスは消費の分野にも影響を与えるようになってきています。分かりやすい例として以下のようなものがあげられるでしょう。
- 男女問わず着ることができるファッション
- 男性向けの化粧品
- 男性向けの脱毛やエステ
- 女性向けの日本酒
- 女性向けの一人旅プラン
他にも探してみると、ジェンダーレス消費のタネになりそうなものがあるかもしれません。


僕自身は男性ですが、昨年の夏から「日傘」を使うようになりました。使ってみると、とても快適です。女性が使うというイメージが強かったのですが、夏の日差しがキツいことに男女の別は関係ありませんよね。なんでいままで使っていなかったんだろう? 不思議な気持ちになったものです。
また、私の女性の知り合いには、チェーン店の中華食堂に行って、一人で飲むのが大好きな人もいます。一昔前だと、これも男性がすることというイメージだったと思います。
ジェンダーレス消費の流れは確実に広がっていくでしょう。事業者がその需要をしっかりと受け止めることも、ジェンダー平等を達成する手段の一つといえるのではないでしょうか。