確定申告│税理士の失敗しない選び方

「手間も時間もかかる確定申告を、まるごと税理士にまかせたい」とお考えの方も多いでしょう。個人事業主の場合、自分ひとりの力で申告したほうが費用はかからないとはわかっていても、実際のところは経理経験者でなければ正確でスピーディーな申告書・決算書作成は難しいものです。ここでは確定申告シーズンに向けて、失敗しない税理士の選び方のポイントをまとめました。
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目次
- POINT
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- 税理士に払う料金は「依頼する業務内容」によって決まる
- 税理士の得意な業種をチェックする
- 良い信頼関係を築ける税理士を選ぶ
確定申告代行サービスの費用は?
税理士が行っている確定申告代行サービスは、税理士にどこまでお願いするかによって費用が安くなったり高くなったりします。
たとえば、会計ソフトを用いた記帳代行から決算書作成までを依頼する場合と、決算書作成のみを依頼する場合では、後者のほうが費用は安くなることもあります。反対に、税理士に経営相談をするなどのプラスアルファのサービスを求める場合は、顧問料金が上乗せされてかかる費用がアップします。
インターネット上で税理士の確定申告代行サービスの料金を調べてみると、個人事業主の場合、年間売上1,000万未満で申告料金が3万円~10万円、記帳料金は仕訳数に応じて月額5,000円~となっていました。税理士を選ぶ際は「いくらまで払えるか」をある程度決めておき、わかりやすい料金表を提示してもらえるかどうかをチェックしてみましょう。
実績とノウハウは?その税理士の特徴を探ろう
実は、税理士一人ひとりには「得意な業界」や「売りにしているポイント」があることをご存知でしょうか。税理士事務所のWebサイトを見てみると、「製造業が得意」「卸売業での実績多数」など、どのような業界に強いのかがわかります。
税理士の経歴も、事前に注目したいポイントです。
税理士試験に合格して税理士になるためには「実務経験2年以上」の要件をクリアしなければなりませんが、その実務経験とは税理士事務所勤務に限りません。一般企業の経理経験がある人も実務経験者として認定されたのちに税理士になっています。
税理士のプロフィールを見て、税理士事務所勤務から独立まで5年以上は税理士として活躍していることを確認できると、より豊富な経験とノウハウを持つ税理士と出会えるでしょう。
【参照】会計事務所サーチ – 所在地検索 | 弥生PAP | 会計ソフトなら弥生
やっぱり税理士との相性も大事!良い信頼関係を築けるか?
最後に、やはり決め手となるのは税理士との相性です。
確定申告代行をお願いすることが決まったら、税金やお金のことなどデリケートな話題を包み隠さずに話すことになります。心から信頼できるか、会社の未来について本気で相談できるかどうか、といった観点で税理士を選ぶことも重要でしょう。
実際に税理士とコンタクトを取ったら、メールや電話を通して「レスポンスの早さ」を確認し、コミュニケーションしながら「話しやすさ」をチェックしてみてください。経営顧問まで依頼したい場合は、節税対策や銀行対策などを含めて熱心にサポートしてくれるかどうかを確認しましょう。初回の担当者と契約後の担当者が同じかどうかを聞いておくことも、契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために必要です。
初めて確定申告を税理士に依頼しようとすると慎重になってしまうかもしれませんが、選び方のポイントを押さえて賢く情報収集してみましょう。今の事業や会社を成長させてくれる、良いパートナーが見つかるといいですね。
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photo:Thinkstock / Getty Images