【マイナンバー】個人番号カード・通知カードを紛失した時の対策

社会保障、税、災害対策の行政手続きで活用される「マイナンバー」。10月以降に通知カードが送られてくるので、マイナンバーを知ることができます。来年1月からは個人番号カードが発行されますが、言うまでもなく大切な個人情報です。もし失くしたり、盗まれた場合はどうなるのでしょうか。いざというときに慌てないために、その対策について調べてみました。
※本記事は内閣官房のコールセンターと地方公共団体情報システム機構の総務課に問い合わせた上、作成されています。
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2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!
目次
- POINT
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- 紛失に注意するのは通知カードと個人番号カードの2つ
- 紛失に気づいたらコールセンターと市区町村にすぐに連絡
- むやみに持ち歩かないという選択肢も
カード紛失=個人情報の流出
こんにちは。先日の夕方、昼間に休憩していたビルから電話がかかってきて「財布をお忘れではありませんか?」と言われて初めて財布がないことに気づいた、ライターの柳原つつじです。ビルの人は財布のなかの名刺を見て電話をくれたようで、感謝!
自慢ではありませんが、私は本当に忘れ物や失くし物が多く、1週間に1回は何かを失くしています。 マイナンバーがいよいよ導入されるにあたって、忘れ物の多い筆者が最も不安なのは、個人番号カードを紛失することです。
なにしろ個人番号カードには、表面には氏名、住所、生年月日、性別、さらに本人の写真までも載っています。そして、裏面には12桁のマイナンバーが表示されているのです。個人情報の固まりのようなカードを渡されるなんて、今から不安で仕方がありません。
個人番号カードが送られてくる前に、10月以降に市区町村から「通知カード」が送られてきます。そこにマイナンバーが記載されており、申請すれば、先に挙げた個人番号カードが送られてくるという流れになります。
申請しなければ、個人番号カードは送られてきませんが、せっかくなので申請して、身分証明書代わりに使ってみたいという気持ちもあります。とはいえ、失くさない自信は全くありません。紛失したときはどうすればよいのでしょうか?
紛失に気づいたら、早めに一時停止申請をしよう!
マイナンバーを失くしてしまった。そんなときはまず、地方公共団体情報システム機構(J-LIS: Japan Agency for Local Authority Information Systems)が開設した個人番号カードコールセンターに電話をして、一時停止申請を行いましょう。
個人番号カードコールセンター
電話:0570-783-578
月曜日〜金曜日:8時30分~22時
※2016年(平成28年)4月1日より8時30分~17時30分
土曜日・日曜日・祝日:9時30分~17時30分
『マイナンバー制度』に関するお問い合わせを受け付けているマイナンバーコールセンターと間違わないようにお気をつけください。
次に、住民票のある市区町村に届け出て、再交付の手続きを取ります(再交付には手続きの費用がかかります)。
また、通知カードをなくしてしまった場合も同様の対応が必要です。流出するのは個人番号だけでなく、氏名、住所、生年月日、性別も記載されていますので 、なくしたことに気づいたら早めの対応を心がけましょう。
持ち歩く際には細心の注意を
ただし、紛失したら、マイナンバーが変更されるどうかは微妙なところです。マイナンバーは「漏えいして不正に用いられる恐れがあると認められる場合に限り変更することができる」とされています。
たとえ「通知カード」を紛失しても、12桁の番号だけでは手続きなどはできません。また、「個人番号カード」の場合も写真がつけられているので、成りすましは難しいです。しかも、写真はICチップにも記録されています。「紛失して誰かに拾われたとしても、不正に用いられる可能性は低い」ということから、番号の変更は認められないかもしれません。
これから開始するマイナンバー制度。2015年8月現在ではまだ細かいところまでは確定していません。紛失の際の手続きも、市区町村によって違ってきます。市区町村のホームページをチェックして、ルールに沿って紛失届けを速やかに出すようにしましょう。
個人カードは身分証明書の代わりにも使えるのが特徴の一つです。また、財布にはちょうど入るサイズです。持ち歩きはしやすいですが、使うときだけ携帯するようにしたほうがよいかもしれません。
繰り返しになりますが、マイナンバーは基本的には生涯変更はしないものとして、割り当てられています。失くしても、簡単に新しい番号を割り当ててもらえるというものでもないので、大切に保管して、その場所を覚えておくようにしましょう。
photo:Thinkstock / Getty Images