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フリーランスの仕事の取り方と営業のコツ

「どうすればフリーライターになれますか?」と、聞かれることがよくあります。その答えはごくシンプル――「自ら名乗れば、その瞬間になれます」。それはライターに限らず、どんな職業でも同じはずです。ただ、想像以上に難しいのは「なる」ことではなく「続ける」こと。しっかりと仕事を確保し、フリーランスという働き方を「続ける」ためには、3つの段階をクリアする必要があります。

POINT
  • 自分の看板として掲げるメニューを練る
  • フリーランスの個人サイトを見るクライアントが知りたいモノは3つ
  • 2回目の発注がもらえるかどうかにこだわる

「なんでもやります!」というアピールからは何も生まれない

まず最初にクリアしなければいけないハードルは、誰もがフリーランスになった直後に直面する「どのように最初の仕事をもらうか」ということです。しかしフリーランスになったばかりの方は、この段階で「なんでもやります!」と、新人アピールをしてしまいがち。でも、それではなかなか仕事のきっかけを掴むことができないでしょう。

その理由は、一度クライアントの立場に立って考えてみればわかるはずです。アウトソース先としてフリーランスを探しているお客様は、いわゆる”プロフェッショナル”な人材を求めています。社員でもない、一体何ができるかわからない新人に仕事を依頼し、イチから育てている余裕はないのです。

では、どうしたらいいのか。まずは「自分に提供できる価値は何か」を考え、看板として掲げるメニューを練ることからはじめます。わかりにくい方は、飲食店のメニューをイメージしてみてください。もしあなたがカレーを食べたくなったとして、「カレーも寿司もパスタもラーメンも、何でも一生懸命作ります!」という店と、「こだわり抜いた欧風カレーの専門店です」というような特徴が明確に打ち出されている店、どちらを選びますか? これは、仕事でも全く同じです。

「自分には何ができるのか」「どんなジャンルが得意なのか」を明確にすればするほど、クライアントは仕事を発注しやすくなります。

個人サイト、SNSを活用して自分の看板をPRする

どんなに立派な看板を作ったとしても、それを必要とする人に見てもらえなければ全く意味がありません。ですから、あなたの看板をしっかりあちこちに建てましょう。今はインターネットや様々なSNSがあるため、個人でも多額の広告宣伝費をかけずに様々なPR活動をすることができます。これを積極活用しない手はないですよね。

SNSは無料で気軽に始められますが、意外と持っていない人が多いのが個人のウェブサイト。クリエイターに限らず、どんなジャンルのフリーランスであっても絶対に設置することをおすすめします。できればブログだけではなく、公式サイトとしての機能があるとなおよいです。

サイトを見るクライアントが知りたいのは、次の3点です。

  1. この人はどんなことができるのか(専門ジャンルは何か)
  2. どんな経歴・実績があるのか
  3. 現在、どんな活動をしているのか

1、2についてはしっかりとサイトの固定ページに掲載し、3についてはブログやSNSを通してリアルタイムの活動情報や、専門分野に関する情報を発信していく……という形が一般的でしょうか。コンテンツ内容については、一般企業のウェブサイトを参考にしてみてくださいね。

また、サイトを作るには高額な費用がかかると思っている人も多いようですが、今はありがたいことに、素人でもそれなりのページが無料作成できるサービスが多々あります。尻込みせず、一度試してみる価値は十分あります!

【参考サービス】
wix
Jimdo

最大の勝負どころは、1度目の仕事が終わったあとにある

立派な看板を立て、ウェブサイトやSNSからの発信を充実させ、はじめてのクライアントから発注をもらえて万々歳……! いやしかし、そこで油断は禁物です。なぜなら、あなた自身の真価はそこから問われることになるためです。

1度目の発注は、いわばトライアルのようなものと考えた方がよいでしょう。想定のクオリティに達していなかったり、対応に違和感があったり――相手の求めることに答えられなければ、2度目の発注にはつながりません。相手から足りなかったところをフィードバックしてくれたり、成長を気長に待ってくれたりすることなどを期待してはいけません。お客様にとって、フリーランスは自社で抱えている社員とは違うのですから。

この「2回目の発注がもらえるかどうか」が、フリーランスにとっては最大の勝負どころ。2度目があれば、3度目、4度目……とつながっていく可能性が高くなります。たった1度、仕事が取れたからといって浮かれずに、一つひとつの依頼に対して誠実に、真剣に取り組んでいきましょう。その姿勢とクオリティの高いアウトプットこそが、あなたにとって最大のPRポイントとなり、少しずつ継続的な仕事の獲得ができるようになっていくはずです。

photo:Thinkstock / Getty Images

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