スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場
検索
メニュー
閉じる
ホーム 青色申告 簿記初心者でも青色申告できる!フリーランスの私が会計ソフトで節税している話

簿記初心者でも青色申告できる!フリーランスの私が会計ソフトで節税している話

確定申告の季節。開業届を出して意気揚々としている個人事業主の方もいれば、既に何度か体験しながらもそろそろ手書きの帳簿にはうんざりしてきた、という方も多いのではないでしょうか。筆者は、簿記について右も左もわからないまま独立しましたが、1年目から会計ソフトを導入したおかげでなんとか無事に5年目の確定申告を迎えようとしています。今回は「本当に簿記初心者でも青色申告ができるのか」という疑問に、実体験を含めつつお答えしましょう!

【参考記事】
クラウド申告ソフトではじめての青色申告に挑戦してみた!
税理士に聞いた確定申告「初めての青色・白色で押さえるポイント」
青色申告とは?白色申告との違い、メリット・デメリットを徹底検証!

POINT
  • 会計ソフト選びのコツは比較的メジャーなソフトを選んでおく方がベターかも
  • 税理士のサポートを上手に活用する
  • 複式簿記を知らなくても青色申告はできる!

筆者も悩んだ会計ソフト選び

著者は、5年前にフリーランスのデザイナーとして独立しました。
とはいえ、当初はそもそもフリーランスになる気などさらさら無く、引っ越ししてしばらくは失業保険で食いつなぎながら新しい会社に就職しようと思っていたところ、幸運にもいくつかフリーでお仕事を受ける機会が続いて、結局その流れで独立することに。そのため、当初は税金に関する知識などまったく無いまま、エクセルでまとめて白色申告をしていました。

一年が経過した後、どうやら青色申告の方がお得だぞ!と気づきましたが、簿記の知識がまったく無い私に、複式簿記が必要な青色申告なんてとうてい出来そうにない・・・。そんな気持ちで諦めていたところ、SNSを通じて既に独立した方や経理に詳しい方々から「簿記の知識がなくても大丈夫」「ソフトを使えば簡単」と背中を押してもらい、えいやっと開業届を出すことにしました。

その後、青色申告をするにあたってどの会計ソフトがよいか、SNSで投げかけてみると、多くの方が「やよいの青色申告を使っている」と・・・。

一番の理由は「ほとんどの人が使っているから、何かわからないことがあっても誰かに聞けばわかる」からというものでした。また「税理士に聞いても、マイナーなソフトだとよくわからないと言われる(だから一番使われているソフトにした方がいい)」という答えも・・・。

実際、筆者は「やよいの青色申告」(パッケージ版)を選びましたが、当時は、Mac版が無いためVMware Fusionを使ってWindows版を使用することになりました。(現在は、やよいの青色申告 オンラインや、やよいの白色申告 オンライン等もあるので、Macでも大丈夫です。)

そしていまや、会計ソフトはクラウド版を含め選択肢が多くあります。自力でいろいろと調べて解決できる方はどれを選んでも問題ないかと思いますが、逆にもともとパソコンが不得意だったり、会計ソフトにも苦手意識がある方は、比較的メジャーなソフトを選んでおく方がベターかもしれません。

簿記初心者は税理士の無料相談を活用しよう!

実は、開業届を管轄の税務署に提出すると、数カ月後にその税務署から一枚の申込書が郵送で送られてきます。市によって違うかもしれませんが、これは開業したばかりの個人事業主に対して、税理士が確定申告のやり方を一年間にわたって無料でサポートしてくれるサービスです。

サポートを受けるかどうかはこちら次第ですが、初心者の方は絶対に受けるべき!複数人で授業を受けるような形にするか、あるいは自宅に来ていただくこともできます。私はマンツーマンで教えてもらいたいと思い自宅を選びました。

あとは担当の税理士から連絡がきて、日程を決め、最終的に確定申告の書類を提出できる状態になるまでサポートしてもらえます。数回来ていただけるので、予定日までに自分で入力をし、疑問点・不明点を洗い出して、来ていただいた時にまとめて質問をするのが効率的。

原則として一年間だけですが、不安な人は二年目も必要かどうか書面で尋ねてくれるので、もう少しサポートして欲しいという方はお願いしてみましょう。

複式簿記を知らなくても青色申告はできる!

著者の場合、青色申告の一年目に税理士にサポートしていただいたおかげでほとんどの疑問は潰すことができましたが、実際に会計ソフトを使ってみて感じたのは、「複式簿記がわかっていなくても大丈夫だ」ということです。

何より、最近の会計ソフトは、初心者向けに入力そのものが非常に取っ付きやすいインターフェースになっています。

例えば、「やよいの青色申告」では、「借方」「貸方」といった言葉がわからなくても、簡単取引入力が用意されており、「現金取引」「預金取引」などのボタンを選んで、あとは日付や金額を入力してボタンを押すだけで、一つの入力が完了します。会計ソフトでは最もシェアが大きいと言われているソフトだけあって、さすがによく出来てるな、と感心する機能が多くついています。

ただ、実際に帳簿をつけていくと、「これはどうすればいいの?」と疑問に思うことがたくさん出てきます。特に、一般的でない仕訳などは、説明書を読んでも本を読んでもインターネットで検索しても、ぴったり該当するものは見つかりません。そんな時、気軽に質問も受け付けてくれるしっかりとした規模のサポートセンターがあるメーカーは、初心者にとって頼りになる存在です。

まとめ

「数字を見るだけでも頭が痛くなるのに青色申告なんて無理。でも節税はしたい!」そんな人にこそ、会計ソフトを使ってほしい!と思います。以前は、数字嫌いの著者でしたが、いまでは、「なぜ初年度から会計ソフトを導入しなかったのか」と後悔しているからです。

そのうえ、最近流行のクラウド会計アプリでは、クレジットカードの明細や銀行の取引明細を読み込んで、自動的に帳簿を作成してくるものがほとんど。私も現在はパッケージ版を使っていますが、今後は、Macでもできるクラウド版(やよいの青色申告 オンライン)へ切り替えも検討しています。

青色申告は、会計ソフトさえ準備すれば最初に思ったほど難しくはありません。迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

【関連記事】
青色申告とは?白色申告との違い、メリット・デメリットを徹底検証!

photo:Thinkstock / Getty Images

c_bnr_fltblue_online-2
閉じる
ページの先頭へ