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「陸前高田の美味しいものを多くの人に知ってもらいたい」農家カフェ フライパン 熊谷克郎さん

東京の飲食店に勤めていた陸前高田市の農家出身の熊谷克郎さんは、東日本大震災を機に地元へUターン。そして2014年7月に、地元産の野菜を使った料理や地ビールを出す農家カフェ フライパンをオープンさせた。陸前高田市の美味しいものをもっと広めたいという熊谷さんに、開店のいきさつや店にかける想いなどを聞いた。

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震災後にUターン

農家カフェ フライパンのオーナー、熊谷克郎さんは、岩手県陸前高田市の出身。実家は 味が自慢の”米崎りんご”を栽培する農家だ。

しかし、熊谷さんは実家の仕事を継ぐことはせず、東京の飲食店で店長として働いていた。そして、2011年3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生。陸前高田市には大津波が襲い、沿岸部にある市街地の建物のほとんどが流された。死者は1500人以上にのぼり、今なお約200人が行方不明となっている。「震災があって2週間後くらいにこちらへ来ることができたんですが、街の状況を見て凄いショックを受けました。何とか地元の力になりたいと思いました」

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陸前高田市に帰ってきてすぐに災害ボランティアセンターに入り、6月にはこのセンターを運営している社会福祉協議会の職員になった。全国から何百人というボランティアが陸前高田市に来ていたが、それを割り振るのがメインの仕事だった。

陸前高田市米崎町には、被災地支援にあたる県外出身者らが2012年に立ち上げた「ハイカラごはん職人工房」という飲食店があった。地元客や観光客で賑わっていたが、テナント契約の問題で閉店せざるを得なくなった。2014年1月のことだった。元々、飲食店を開きたいという夢を持っていた熊谷さんは、ここのシェフに一緒に新しい店をやらないかと声をかけた。

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「自分のお店を開きたいというのは前々から思っていたのですが、ちょうどこのスペースが使えるようになったんです。ここは元々うちの実家のりんご直売所だったんですが、震災後に県外から来ている建設業者へ事務所として貸し出していたんです。そこが撤退して空くという話を聞き、立地的にもいい場所ですし建物も使えるので、飲食店でもやれたらと何となく考えていたんです」

資金集めに「クラウドファンディング」も活用

店の経営は、ハイカラごはん職人工房のスタッフや熊谷さんの友人との共同で進めることにした。
「共同経営は僕には難しいと思っていたんです。だから、お互いがどんな店にしたいのか、どういう経営方針でいきたいのかをはっきりと言い、じっくりとすり合わせを行いました」
熊谷さんはまずは開店資金集めに奔走した。資金は750万円必要だった。自己資金のほかに、日本政策金融公庫から融資を受け、助成金の申請もした。さらに「クラウドファンディング」にも挑戦した。

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「クラウドファンディングはギャンブルのようなもので、ダメだったら他の方法を探さなければと思いながらスタートしました。しっかりとした事業計画書は必要ありませんが、開店までの具体的なエピソードを書いてインターネットに掲載することが必要でした。しかも、その店を応援したいと思わせるようなストーリーかどうかが重要で、応援したいと思うとクリックして5,000円とか1万円を募るような仕組みでした。何とか目標額達成できたのでホッとしています。」
このクラウドファンディングで集めた額は、開業資金の2割を占めているという。

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