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ホーム 青色申告 弥生のソフトなら青色申告も簡単!現役高校生タレント・奥森皐月さん「はじめての確定申告」

弥生のソフトなら青色申告も簡単!現役高校生タレント・奥森皐月さん「はじめての確定申告」

ラジオ&お笑い好きで知られる、現役高校生タレントの奥森 皐月さん。2022年5月に18歳を迎え、成人となりました。そんな奥森さんが、初めての確定申告にチャレンジ!しかも、青色申告を行います。

「そうは言っても、確定申告のことはよくわからないし……」少し不安げな奥森さんのもとに現れたのが、宮原裕一税理士事務所 代表税理士の宮原 裕一さんです。宮原さんはスモビバ!の確定申告の基礎知識や「やよいの青色申告 オンライン」書籍の監修をはじめ、弥生会計の情報サイト「弥生マイスター」を運営している弥生会計のエキスパートです。確定申告に不安を感じているフリーランスや個人事業主の皆さんも、奥森さんと一緒に「やよいの青色申告 オンライン」で青色申告65万円控除を目指しましょう。

お知らせ

2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!

奥森 皐月(おくもり さつき)さん 
【株式会社スターダストプロモーション】

2004年生まれ、東京都出身。タレント。お笑い好きを活かしカルチャー誌のサイトでコラム連載も執筆。テレ朝動画logirlにて「奥森皐月の公私混同」好評配信中。NHK Eテレ「すイエんサー」、「にほんごであそぼ」出演中。多彩な趣味の中でも特にお笑いを偏愛し、毎月150本のネタを鑑賞、毎週30時間程度のラジオ番組を愛聴している。
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宮原 裕一さん(税理士)

「宮原裕一税理士事務所」代表税理士。弥生認定インストラクター。
弥生会計を20年使い倒し、経理業務を効率化して経営に役立てるノウハウを確立。経営者のサポートメンバーとして会計事務所を営む一方、自身が運営する情報サイト「弥生マイスター」は全国の弥生ユーザーから好評を博している。
宮原裕一税理士事務所HP

確定申告の基本を学ぼう!青色申告ならメリットいっぱい

宮原 裕一さん(以下、宮原):

奥森さんは、2022年に成人になられたんですよね。

奥森 皐月さん(以下、奥森):

はい。今高校3年生なんですけど、2022年5月に18歳になりました。私は子どものころから芸能活動をやっていて、今までは親が確定申告してくれていたんです。成人してからは自分でやろうと思って、仕事のお給料や経費も私が管理しています。宮原先生は通っていた中学に税金についての特別授業で来られたことがあるので、実は初対面ではありません(笑)。

宮原:

改めて、今日はよろしくお願いします!では最初に、確定申告とは何かについてお話しましょう。簡単に言うと1年間の稼ぎに応じた税金を計算して納めたり、還付されたりすることです。稼ぎとは収入そのままの金額ではなく、そこから経費を引いたもので、これを「所得」と呼びます。

奥森:

わかりやすいです!それから、確定申告には種類がありますよね?私の場合は親が青色で申告してくれていたので、青色で申告できると親に聞きました。

宮原:

はい、奥森さんはタレントさんで、タレントさんも個人事業主です。個人事業主の確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。青色申告をするには、あらかじめ税務署への申請が必要です。その期限は、開業した年は開業日から2か月以内、昨年分が白色申告だった場合は、青色申告をしたい年の3月15日までになっています。つまり、2022年分を青色申告でやりたい人は、原則的に2022年3月15日までに税務署に「所得税の青色申告承認申請書」の提出が済んでいることが必要です。

奥森:

じゃあ私は、親が申請をして青色申告をしていたから、そのまま青色申告ができるけど、確定申告する時期に青色申告にしたい!と思ってもできない。親に感謝!もう2023年になったから今、申請をしていない人は、早くても2023年3月15までに申請をして、2023年分から青色申告ということですね。

宮原:

その通りです!では、青色申告と白色申告の違いについて説明しましょう。ポイントは、帳簿付けのレベルです。白色申告は申請がいらないし、収入と経費の記録だけ、いわばおこづかい帳レベルの帳簿でも申告できます。

一方で青色申告は、基本的にはお金の動きも記録しなければなりません。事業のために用意したお金が〇〇円あって、経費で▲▲円使ったから△△円になって、仕事をしたけれどまだもらえていないお金が××円ある……。このような帳簿を、複式簿記と呼んでいます。

奥森:

複式簿記……?!知らないです……。私、青色申告で大丈夫かな……?

宮原:

簿記知識のない方が青色申告をするなら、申告ソフトは欠かせません。今回使用する弥生のクラウド申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」を使えば、簿記の知識がなくても複式簿記の帳簿を付けられるので大丈夫ですよ。とはいえ青色申告は白色申告と比べると、どうしても手間はかかります。ただし、それ以上に青色申告にはメリットがたくさんあるんです。

青色申告の最大のメリットとして、青色申告には特別控除というものがあって、簡単に言うと、所得を少なくして税金を節約できます。これは白色申告にはありません。

特別控除額は、要件ごとに最大10万円・55万円・65万円の3段階です。最大10万円控除は簡易簿記、つまりおこづかい帳レベルの帳簿付けでOKです。貸借対照表は不要です。

次に最大55万円控除は、複式簿記での帳簿付け、貸借対照表・損益計算書を添付、申告期限までに申告することが要件です。そして、65万円は55万円控除の要件に加えてe-Taxでの申告か優良な電子帳簿保存が求められます。

奥森:

やらなきゃいけないことのレベルによって違うんですね。できなかったらどうしよう……。

宮原:

確かに最大65万円控除を受けるための方が、やることは多いですね。でも、万が一複式簿記が付けられなかったり、やっぱり無理!となったりしても、最低10万円の特別控除があるわけですから、とりあえず申請をして青色申告できるようにしておくのがおすすめです。

奥森:

青色申告やめなくていいんですね。それなら、青色申告に気軽にチャレンジできそうです!

宮原:

はい。一緒にがんばりましょう!それに55万円控除の要件さえ満たせば、65万円控除は、e-Taxで申告すればクリアできます。優良な電子帳簿保存はすぐにはできませんので、年が明けて青色申告65万円控除を目指すならe-Taxの1択です。複式簿記もe-Taxも「やよいの青色申告 オンライン」で、簡単にできます。

奥森:

e-Taxは知っています!オンラインでの申告ですね。

宮原:

正解!e-Taxは自宅からも申告できるので税務署に行かなくて済みますね。そして、特別控除のほかに、青色申告には赤字を3年繰り越せるメリットもあります。開業時には大きな支出があったりしますし、特に開業初年は利益が出ないこともめずらしくありません。白色申告の場合は赤字を計上したらその年で終わりですが、青色申告だと赤字を繰り越して、翌年以降の黒字から相殺できます。

早速、帳簿付け!……ではなく、領収書を分類することからスタート

奥森:

では「やよいの青色申告 オンライン」で、早速帳簿付けからスタートですね!

宮原:

はい!と言いたいのですが、まずソフトを開く前に、収入と経費をまとめておきましょう。奥森さんは、所属事務所から支払調書をもらっているんですよね?

奥森:

そうです。あとは、取っておいた領収書やレシートがたくさんありまして……。

宮原:

では領収書を「仕事で使ったもの」「控除に使うもの」「それ以外(プライベートなど)」に分けていきます。

カフェのレシートなどは、仕事の打ち合わせに使ったものとプライベートで使ったものがわかりづらかったりしますよね。その日のうちに、何の仕事で、だれと会ったのかをメモ書きしておくといいですよ。ちなみに、手書きの領収書が正式なものだと勘違いされている方も多いですが、確定申告の際はレシートの方が支払いの証明になるし、管理もしやすいですよ。

奥森:

私は芸能の仕事をしているので、衣装代や美容代は経費になりますよね?

宮原:

はい。ただ、私的な使用と線引きが難しいところでもあるため、どの番組で着用したかなどをメモ書きしておくといいでしょう。仕事でもプライベートでも使用するものは、仕事用でどのくらい使っているかの割合で区分する「家事按分」も考えましょう。その他に、仕事先への交通費や通信費も経費にできます。

「やよいの青色申告 オンライン」には、スマホアプリがあって、レシートをスマホで撮影するだけで金額や日付をデータ化して、仕訳として登録してくれるのも、入力ミスを防げて便利ですよ。たまったレシートを分けたらバンバン撮ってしまいましょう!

奥森:

あっ!これって、出先でもすきま時間にスマホでレシートを撮っておけば、忘れないですね!たまっちゃうと忘れちゃったりするし。

宮原:

そのとおり!経費は忘れないうちが大事です。

生命保険料・医療費など、自分に該当する控除をチェック

宮原:

領収書で分けるものには、仕事に使った経費以外に「控除に使うもの」があります。一定の要件を満たせば所得を減らせる仕組みを「所得控除」と呼びます。控除は大きく分けると2種類あって、1つは支払ったお金に対するものです。生命保険料控除・医療費控除・寄附金控除などがこれにあたります。

奥森:

生命保険料は自分で払っているから、今日は証明書を持ってきました。これは、仕事の経費にできる領収書ではなくて、控除に使えるという事ですね。寄附金控除って、もしかしてふるさと納税も?

宮原:

そうなんですよ!税務のうえでは、ふるさと納税は寄附金控除として扱われます。もう一方の控除についてですが、こちらは個人の状況に応じたもので、配偶者控除・ひとり親控除・勤労学生控除などですね。

奥森:

勤労学生控除?「学生」ってことは、高校生の私も対象に含まれますか?

宮原:

学校教育法に規定された高校に通っていて、所得金額が75万円以下であれば勤労学生控除の対象になりますよ。また、今まで紹介した控除の他にも基礎控除といって、納税者本人の合計所得金額が2,400万円を超えない限りは、だれにでも48万円が適用される控除があります。(2,400万円を超えると基礎控除は徐々に減っていき、2,500万円を超えると0円になります)

「やよいの青色申告 オンライン」で複式簿記や決算書を自動的に作成

宮原:

それでは、ここからいよいよソフトを使っていきましょう。「やよいの青色申告 オンライン」は、初心者にも使いやすいクラウド確定申告ソフトです。メニューの「かんたん取引入力」からお金の動きを入力するだけで、複式簿記の帳簿が作られる仕組みになっています。簿記の知識が乏しくても、確定申告に必要な青色申告決算書と確定申告書が自動作成されます。そして、青色申告の65万円控除(もしくは55万円控除)では、お金の動きを記録するので、最初に事業のために用意したお金がいくらあったかを把握する必要があります。

奥森:

私、お金の管理をしっかりしようと考えたのが誕生日からで、2022年1月1日時点でお財布にいくらお金があったかなんてわからないです。銀行口座は、通帳を見ればわかると思うんですけど……。

宮原:

大丈夫!「やよいの青色申告 オンライン」は、取引を入力した後で、手元にいくら現金があるか?を入力すると、2022年1月1日時点の現預金の金額を取引記録からソフトが逆算してくれますよ。

奥森:

よかった!取引を入力していけばいいんですね!あっ!でも複式簿記……。

宮原:

大丈夫!「やよいの青色申告 オンライン」には「かんたん取引入力」という機能があります。

奥森:

選んで、金額を入れるだけでOK?帳簿を付けている感覚ないですね。これならできそう!

宮原:

かんたん取引入力では、収入・支出・振替のタブを切り替えて取引を入力します。例えば出演料は収入ですし、使った経費は支出ですね。では振替が何かというと、収入にも経費にも該当しないお金の動きを指します。

奥森:

口座からとりあえず現金を下ろしたりとか?

宮原:

さすがですね!あとは仕事の口座でプライベートが絡む場合、事業のお金を個人用に使うのは事業主貸、個人のお金を仕事の口座に持ってくるのは事業主借といって、これも振替タブから入力することになります。では、最初の入力は衣装代にしましょうか。

奥森:

タブは「支出」で、購入した日を「取引日」に入力しますね。「科目」は経費の種類から探して……。衣装代の科目はないから、雑費になりますか?

宮原:

雑費でもダメではないんですが、あまりに額が大きすぎると支出の内訳がわかりづらくなったり、税務署からお尋ねを受けたりします。

青色申告決算書には、自分で経費科目を追加できる欄があります。自分の仕事でよく使う経費で科目が青色申告決算書にない場合、独自の経費を追加してもいいんです。「やよいの青色申告 オンライン」にも追加できるので、科目を登録しておくとよいでしょう。では、奥森さんがよく使う科目として「衣装代」を作ってしまいましょう。

奥森:

衣装代で追加入力しました!これで次回以降は、候補に衣装代が出てくるわけですね。「取引手段」は現金で……。「摘要」箇所には何か入れたほうがいいですか?

宮原:

「摘要」箇所には番組名などを入れておくと、私的なものではないというアピールになります。取引先に店名を入れておくと、どこでいくら使っているかも集計することができますよ。もちろん、これらの番組名や店名も記憶されます。あとは、金額を入れたら登録をクリックするだけです。

奥森:

できました!意外と簡単です。

宮原:

ちなみに、クレジットカードで購入した場合は利用日に経費を未払いのものとして入力して、引落日にその未払金を支払ったというように2回入力します。

プライベート利用の方が多いカードの場合は、全部を帳簿に載せずに事業で利用した分だけを利用日に先ほどの「事業主借」1回の入力で済ませることも可能です。また、クレジットカードは事業用と個人用を区別するのがおすすめですが、「やよいの青色申告 オンライン」と連携すれば1枚のカードの取引をオンライン上で振り分けすることができますよ。

奥森:

今度は、仕事で使っているスマホの購入代金を入れていきますね。これって、科目は消耗品費……?

宮原:

ちょっと待ってください!実はこのあたりが、経費入力の重要なポイントなんです。最近はスマホも高くなって、10万円を超えるものも出てきました。10万円以上の機器は固定資産といって、法令で定められた年数に分割して経費計上しなければなりません。

奥森:

それ、聞いたことがあります!減価償却ではないですか?

宮原:

正解!スマホの耐用年数は諸説ありますが、電子計算機に準ずるものと考えると4年です。科目は工具器具備品とし、4年間で減価償却します。

10万円未満で購入したのなら、消耗品費で全額経費計上が可能です。しかも!!青色申告には少額減価償却資産の特例というものがあって、30万円未満の減価償却資産であれば、総額300万円まで一度に経費計上できます。

奥森:

それだと、パソコンなどもだいたい特例の対象になりますね。やっぱり、青色申告でよかった!

確定申告はたったの4ステップ!e-Taxでらくらく65万円控除!

宮原:

取引入力が終わったら、いよいよ確定申告です!「やよいの青色申告 オンライン」なら、たったの4ステップで終わりますよ。最初に、減価償却費を計算しましょう。

奥森:

今回は全部30万円未満だったので、さっきの特例で全額経費計上できますか?

宮原:

ですよね。固定資産の登録画面で「即時償却」という方法を選択すると、30万円未満の特例を使う計算をして、自動的に帳簿に反映してくれます。なので、完了をクリックしたら終わりです。

2番目に、青色申告決算書を作成します。まずは氏名などの基本情報を入力して、売上・仕入金額が正しいかどうか確認しましょう。次は経費の家事按分で、例えば通信費の電話代が仕事専用なら、事業割合を100%とします。もしプライベートでも使うのであれば、その割合を差し引いた数字を入力してください。

奥森:

それから、一緒に働いている家族がいれば入力と……。あれ?決算書なんてすごく大変だと思ったのに、これで終わりですか?

宮原:

簡単でしょう?あとは、貸借対照表で表示する預金の残高などがおかしくないかを確認します。

これで、青色申告決算書をPDFでダウンロードできるようになりました。3番目は、確定申告書の作成です。収入を入力するときに取引先などを入れておくと、ここで取引先別に売上や源泉徴収税額を集計してくれますので、支払調書をもらっている場合は確認してみましょう。

集計のタイミングで金額が合わないことが多いですが、年末のずれなどその理由がわかれば大丈夫です。

次に、生命保険料控除など該当する所得控除を選んでください。案内に従って控除の詳細を入れ終わると、所得税額が自動計算されます。還付金がある場合は受取口座を入力したら、確定申告書の完成です。ここまでで、特別控除の55万円はクリアしました。でも、どうせなら65万を目指したいですよね。

奥森:

もちろんです!ここから、e-Taxなんですね。

宮原:

「やよいの青色申告 オンライン」は、e-Taxができる機能があります。そこからe-Taxにログインします。使用する前に、国税庁のサイトで利用者識別番号を取得しておきましょう。ログインしたらスマホで「弥生電子署名」アプリを起動し、マイナンバーカードを読み取ってください。これで、すべて終了です!

奥森:

やったー!なんだか、質問に答えているだけで終わった気がします。複式簿記を付けているという感覚もないし、本当に申告ソフトってありがたいですね!

宮原:

そうですね!「やよいの青色申告 オンライン」を使えば、初めての確定申告もスムーズに行うことができます。そして、今回クレジットカードやモバイルSuica、銀行口座とも連携設定をしたので、これからはスマート取引取込が、自動的に仕訳もしてくれます。

できる限りクレジットカードやモバイルSuicaを使用して、現金での購入を減らせば、次の申告はもっと楽になりますよ!今日学んだことを、ぜひ実践してみてくださいね!

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