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「フリーランスのイラストレーターが個性を活かして生計を立てられるように」学生団体の想いと支援活動に迫る

「自分のやりたいことを仕事にしたい」と思って頑張っても、期待どおりにいかず夢をあきらめてしまう場合も多いですよね。そういう人たちを支援しているのが、2021年に大学生のメンバーで立ち上げた「イラストレータープロデュース」。フリーランスのイラストレーターを支援するプロジェクトで、「夢をあきらめず、ひとりひとりが個性を活かせる働き方をしてほしい」という思いからはじまったそうです。

今回は、スモビバ!編集部宛にイラスト活用の提案で連絡してくれたことをきっかけに、「イラストレータープロデュース」代表の近藤弘行さんとメンバーの中村結さんに、なぜこのような活動を始めようと思ったのか、どのような取り組みを通じて支援を行っているのか。活動に至った背景やイラストレーターへの具体的な支援についてお話を伺いました。

お知らせ

※2022年(令和4年)度の雇用保険は、2段階更新です。詳細は、「【2022年度の雇用保険は2段階更新!】労働保険とは?制度と年度更新について解説」を参照ください。

イラストレータープロデュース 代表 近藤弘行さん

一橋大学商学部4年生。東大ビジネス企画サークルAXIS代表。学生団体の運営や、エンタメ分野でのプロデュース事業などを手掛けてきた。
 
■note:ヒロユキ|東大AXIS2021

イラストレータープロデュース 中村結さん

早稲田大学人間科学部1年生。「イラストレータープロデュース」で、イラストレーター2人をプロデュースしている。
 
■note:ゆい@早大ビジネス企画サークルRun

「やりたいことをあきらめる人を支援したい」
身近な人の存在がイラストレーター支援のきっかけ

――なぜこの活動を始めようと思ったんですか?

近藤弘行さん(以下、近藤):

もともとは、東大ビジネス企画サークルAXIS(アクシス)の先輩がはじめた活動です。その先輩自身がフリーランスで動画のクリエイターとして活動されていました。その過程で、クリエイターとしては優れているのにビジネスとしてうまくいかず、好きな活動が続けられない、やりたいことや夢をあきらめるという人たちを数多く見てきたそうです。

仕事に繋げるためのノウハウのようなものを知らないがゆえに、うまく自分の価値を伝えることができずに、やりたいことをあきらめていく、そんな人たちが多いようなのです。そういう人たちを一人でも支援できないか、ということからはじまった活動です。

――フリーランスの人たちが好きな活動を続けていけるように、何とか支援できないか、という思いではじまったのですね。その先輩の活動を引き継いだのが近藤さんということですか。

近藤:

はい。僕も先輩と似たような思いを感じていて、何か人と違う尖ったスキルを持っていたり、夢を抱いている人たちが、それを捨ててしまうということをなくしていきたいと考えました。

これは、僕が高校生のとき、親戚が夢をあきらめてしまったことがきっかけになりました。周囲の人たちを見ていて、夢ややりたいことをあきらめる人をなくしたい、と考えるようになったんです。

――その支援がイラストレーターだったのはなぜですか。

近藤:

まず、イラストレーターは母数が多いということです。今、イラストの需要は幅広くありますし、イラストを手軽に描けるソフトも広く流通しています。そういうこともあって、イラストを仕事にと考える人が増えているんです。母数が多いということは、そのなかに才能のある人も多くいるはずです。ただそれとは逆に、イラストレーターが増えたぶん、なかなか生計が成り立たない人も多くなったしまったという面もあります。

――埋もれている才能を見つけ出して支援していくと。

近藤:

そうですね。あと、実際にイラストレーターの方は支援がしやすいということもあります。企業とクリエイターをつなぐときにも、動画などに比べてイラストのほうが伝えやすい。成果物としてはっきりしているので、そのぶん利用シーンも数多く考えられます。

営業代行やディレクションを行うことで、イラストを使いたい企業とイラストレーターを繋ぐ

写真はイメージです( photo:PIXTA )

――支援活動として、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。

近藤:

主に営業代行ですね。イラストを使いたい企業と、イラストレーターとを結び付けることを行っています。可能性のある顧客のリストを作って、メールやテレアポで連絡をし、実際に反応をくださった方とお話をしていきます。

――今回、スモビバ!にご連絡をくださったのは中村さんですね。これもイラストレーターの支援活動の一環だったということですか。

中村結さん(以下、中村):

はい。たまたま私が働き方を特集しているメディアを調べる機会があり、スモビバ!のホームページを拝見して、何かここでイラストを使っていただければと考え、ご連絡しました。

スモビバ!編集部:

あいにくスモビバ!ではイラストを採用することはかなわなかったのですが、中村さんからご連絡をいただいてとても心が揺さぶられました。なにか想いを形にすることはできないか?と考え、今回の記事企画にこぎつけました。私たちも記事にあった画像を探したり、イメージイラストを依頼する際に言葉にするのに大変苦慮します。

――なるほど。確かにイラストを頼みたいと思っても、どうしたらいいかわからない企業もいるのでは。

近藤:

その通りです。イラストを注文するのが初めてという企業の場合、何をどのように頼んだらいいかわからないことが多いため、代わってディレクションも行います。どういうイラストがほしいかなど要望を細かく聞いて、こういうふうに描いてもらいましょう、とこちらから提案しながら話を進めます。

――営業代行やディレクション以外に何か行っていることはありますか。

近藤:

イラストレーターと週1回、ミーティングをして、仕事のスケジュールや技術面の悩みなどの相談を受けています。今現在は、イラストレーター2名を僕含めて大学生のメンバー3名で支援するという体制をとっています。

――支援対象のイラストレーターはどのように選ばれたのですか。

近藤:

このプロジェクトを行うにあたり、イラストを描いてくれる方、このプロジェクトに参加したい方をTwitterで募って、2020年11月から2021年1月までオーディションを開催しました。選考に残った30名の中から、最終的に2名が選ばれ、僕たちがプロデュースすることになりました。

――それぞれのイラストレーターの特長について教えてください。

中村:

一人目は、青を基調としたファンタジーな世界観のある風景イラストを多く手掛けています。イラストを見て、単純にすごいと思いました。こんなにすごいイラストを描く方が、イラスト自体で生計を立てられていないことを知って、何かお手伝いができればと思いました。

二人目は、様々な文献を調べながら人の表情や繊細な部分を美しく描くことができる方で、そのイラストはとても清潔感があります。自分のイラストに対して持たれる印象にも気を付けていらっしゃいます。

――支援活動を実施した結果、どのような実績がありましたか。

中村:

一人目の方は、神社のお祭りのPRイラストや、エンタメのイベントのチラシにのるイラストなど、おもにイベント系のお仕事を多くされています。二人目の方は、アパレルブランドの服のイラスト、たとえばTシャツのキャラクターデザインといったお仕事をされています。

今後の目標は支援しているイラストレーターが、
ひとりで生計を立てていけるように

――2021年から「イラストレータープロデュース」をされてきたなかで、何か印象に残ったことがあれば教えてください。

近藤:

自分の社会人スキルのなさを自覚できたことでしょうか。質問に答えられない、「WHAT」を聞かれているのに「WHEN」を答えてしまうなど、はじめた当初は、企業の方からすごく指摘を受けました。日本語の受け答えやメールの仕方など、初歩的なところでつまずいていましたね。

中村:

私は、電話での話し方です。今回、スモビバ!にはメールでご連絡しましたが、最初のころは電話で直接、企業の方へ連絡することが多かったんです。そのとき、自分たちの活動内容を上手に説明できなくて、お叱りを受けてしまったことがあったんです。今では笑い話になりましたが、そのときは本当に電話をするのが怖いと思ってしまいました。

――なるほど。おふたりとも、ビジネスの基本的なところで勉強になったのですね。

近藤:

はい。それと、僕たちの活動を応援してくれる大人の方々が、たくさんいることがわかったことです。今回のスモビバ!のインタビューもそうですね。また、大手の塾が運営している学校の方と話をしたとき、とても共感してくださって、こういう勉強をするといいよ、と助言をいただいたりもしました。本当にありがたかったです。

中村:

私も、企業の方が真剣に話を聞いてくださったり、共感してくださったり、いいねと言ってくださったことがうれしかったです。もっとこうしたらいいよと、具体的にアドバイスしてくださった方もいました。

近藤:

あとは、雑談の重要性がわかったことですね。さまざまな業界・業種の方とお話する中で、こちらの想いを伝えたり、お客さんの意図をくみ取ったりとコミュニケーションが大切です。お互いの緊張を和らげるためにも、雑談の重要性を勉強させてもらいました。

――今後「イラストレータープロデュース」は、どのように続けて行かれますか。支援対象の方を増やすとか考えていますか。

近藤:

今のところは支援するイラストレーターを増やすことは考えていません。まずは、今支援活動に携わっている二人がそれぞれ、夢を実現できるように支援していき、いずれは支援が必要ない状態で独立していただくことを目標にしています。

――最後になりましたが、近藤さん、中村さんが「イラストレータープロデュース」以外に考えていることがあれば教えてください。

近藤:

今、一緒に活動しているメンバーが、「イラストレータープロデュース」を通して培った経験を活かして、それぞれ自分たちのやりたいことに向けて転用して成長できたらいいなと思っています。

中村:

私は最近、働き方やモチベーションは、どこから生まれるのだろうと考えるようになって、私の中で掘り下げていったら、勉強に行きつくのではないかと思うようになりました。

たとえば中高生が勉強をがんばる過程で、工夫や楽しさを見つけていくことが、将来、仕事にもつながっていくのではないかと。ひとりひとりが働くことに対して、夢や希望を持ってもらうために、勉強が楽しいと感じてもらえるようなことを発信していきたいです。

「イラストレータープロデュース」へお仕事を頼んでみたい、まずお話を聞いてみたいという方は、以下の連絡先までお問合せしてみてくださいね。

■お問合せ先:イラプロ(担当:千田)
kanako1828tubu@gmail.com

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