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ホーム 個人事業主・フリーランス お金に無頓着な若手フリーランスでも大丈夫?タイプ別でお金の貯め方・増やし方を解説!

お金に無頓着な若手フリーランスでも大丈夫?タイプ別でお金の貯め方・増やし方を解説!

「フリーランス」「個人事業主」と一言で言ってもいろいろな仕事や業種があり、月々の収支や、それぞれに適したお金の管理方法もさまざまです。

今回は、ミレニアル世代(2000年以降に成人になる世代)のお金の専門家/経済評論家として活躍し、若い世代を中心にお金の知識を広げる活動を行っている横川楓さんに、フリーランスのためのタイプ別お金の貯め方、増やし方、管理方法についてアドバイスを伺いました!

「自分だったらこのタイプが近そう」と当てはめながら、お金の管理方法で改善すべきポイントを探ってみてください。

横川楓(よこかわ・かえで)

1990年生まれの「やさしいお金の専門家/経済評論家」として活動。明治大学法学部卒、その後同大学院へ進学。24歳で経営学修士(MBA)ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。

若い世代やお金のことをあまり知らない世代を中心に、「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーに日々啓蒙活動を行う。

従来通りの金融メディアだけでなく、幼稚園児向けの雑誌での金融教育の連載や、20代向けの若い層をターゲットにしたファッション系のメディア、キャラを生かしたオタク向けの記事、経済と恋愛を絡めた記事までバラエティに富んだ方向で、多方面で活躍中。

著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)。
・Twitter:横川楓@お金の専門家

収支に無頓着なフリーランスでもお金は貯められる?自分に合った貯め方を知ろう

――今回は、以下のような3パターンのフリーランスや個人事業主を想定し、それぞれのタイプに合ったお金の貯め方や管理方法を伺いたいと思います。

タイプ1:定期収入なし
フリーランス・20代、編集業やライター業など。毎月の収入額は不安定。欲しいものがあると先のことは考えずに浪費してしまうタイプ。お金の出入りにあまり頓着しない。

タイプ2:定期収入はあるが、お金の管理に悩みアリ
個人事業主・30代、飲食店やカフェの経営など。仕入れや家賃、水道光熱費などの固定費を賄えるくらいの毎月の固定収入が見込めるが、お金は何から管理すればいいか悩んでいるタイプ。

タイプ3:定期収入があり、お金の出入りも把握
個人事業主・年齢問わず、不動産収入などの定期的な固定収入がある。安定した暮らしができていて、毎月のお金の出入りも大まかに把握ができているタイプ。

「お金の出入りに無頓着な人」向けのお金の貯め方

――まずは、タイプ1にオススメのお金の貯め方を教えてください。

タイプ1:定期収入なし
フリーランス・20代、編集業やライター業など。毎月の収入額は不安定。欲しいものがあると先のことは考えずに浪費してしまうタイプ。お金の出入りにあまり頓着しない。

横川楓さん(以下、横川):

タイプ1のように月の仕事量や収入が不安定で、収支に無頓着な方は、貯金の前に、お金の管理から始めるのが重要だと思います。特にタイプの例のような、ライター業など自宅兼事務所で仕事をすることの多い職種の場合は、支出に関して事業とプライベートの区分が曖昧になりやすいので、まずはしっかりと帳簿をつけて、収支を把握することが大事ですね。

――お金の動きが帳簿付けなどでわかるようになってきて、いざ貯金を始めようと思った際にオススメのポイントなどはありますか?

横川:

フリーランスで収入が流動的な場合、毎月固定の仕事や取引先があるなら、そこから得た収入は必ず貯金に回すなど、毎月貯金ができる仕組みを作ることが1つの方法です。あとは「月々○円」という形で、自動振り替えサービスなどを利用して別の口座に貯金分のお金を移し、先取り貯蓄をするのもいいでしょう。収入額が流動的であっても、「この金額は必ず貯金するぞ!」と決めて取り組むことが大切です。

――タイプ1のような人は、多少強制力があるような貯金の仕方が向いていそうですね。とはいえ、「自分の趣味や欲しいものに使うお金を減らしたくない……」というフリーランスの人はどうすればいいでしょうか?

横川:

浪費しやすい方の場合は、毎月の貯金額を決めるよりも、まずは貯金の習慣付け自体を目標にするほうがいいかもしれません。「たとえ金額が少なくても、毎月お金を貯めている」という事実を作ることが、貯金のモチベーションにつながりやすい気がします。

「お金の管理の仕方に悩んでいる人」向けのお金の貯め方

――次に、タイプ2のような人にオススメの貯め方はありますか?

タイプ2:定期収入はあるが、お金の管理に悩みアリ
個人事業主・30代、飲食店やカフェの経営など。仕入れや家賃、水道光熱費などの固定費を賄えるくらいの毎月の固定収入が見込めるが、お金は何から管理すればいいか悩んでいるタイプ。

横川:

飲食店などを経営されている方は、事業用の経費は把握していても、プライベートのお金についてはあまり意識していないケースもあるかもしれません。でも、個人の生活費がいくら必要なのかをしっかりと可視化しないと、毎月何円を貯金に回していいのかもわからないですよね。必要な生活費をきちんと把握したうえで、一定額を貯金に回していくのがいいと思います。

――タイプ2の人が、貯金を続けていくためのアドバイスなどはありますか?

横川:

「もし自分が会社に入ったら、あるいは法人成りしたら、給料として月々いくらもらうか」を想定するのが良いと思います。そこから生活費を引いた残りを貯金に回していくやり方が続けやすいのではないでしょうか。店舗の売上とは別に、個人の家計管理をしっかりしていきましょう。

「毎月のお金の出入りも大まかに把握している人」向けのお金の貯め方

――では、タイプ3のように毎月安定した収入がある個人事業主にオススメの貯金の方法は?

タイプ3:定期収入があり、お金の出入りも把握
個人事業主・年齢問わず、不動産収入などの定期的な固定収入がある。安定した暮らしができていて、毎月のお金の出入りも大まかに把握ができているタイプ。

横川:

タイプ3の方のようにきちんと固定収入があり、すでにある程度貯金もしている場合、個人事業主なら法人化を考えてみると良いでしょう。ほかには、今後はシンプルに月々の貯金額を増やすだけでなく、投資や資産運用など次のステップを考えるのがいいと思います。毎月10万円貯金していたなら、次からは5万円貯金して、もう5万円は投資に回してみるなど。

――なるほど。このタイプ3のような人が、貯金のモチベーションを上げる方法はあるでしょうか?

横川:

自動振替などでしっかり定額を貯める仕組みを作りつつ、不動産収入などを増やしていく方向に舵を切ったほうが、貯金のモチベーションも継続しやすいのではないでしょうか。もしご家族がいるなら、お子さんの進学やマイホームの購入など、ライフプランに合わせて目標を決めて貯めるほうが、やる気が出るかもしれません。

タイプ別・貯金を殖やす方法

――次に、現在ほとんど貯金がないような場合、少しでも貯金を増やしていくにはどのような対策を施せばいいでしょう?

お金の出入りに無頓着な人」は、絶対使わないお金を決める

――まず、タイプ1の場合を教えてください。

タイプ1:定期収入なし
フリーランス・20代、編集業やライター業など。毎月の収入額は不安定。欲しいものがあると先のことは考えずに浪費してしまうタイプ。お金の出入りにあまり頓着しない。

横川:

タイプ1のように収入が不安定なら、絶対使わないお金を決めるのがいいでしょう。例えば、月初に手元に残っているお金をすべて貯蓄用の口座に入れて、そのお金はもう存在しないものとして1ヵ月生活していく、など。ある程度の金額が貯まるまで、その習慣付けを頑張っていくのがいいのではないでしょうか。もちろん「パソコンが壊れたから買わなきゃ!」など、急にお金が必要になったときは貯金を切り崩すなど、臨機応変な姿勢も重要です。

――月ごとに貯金したりしなかったり……という考え方だと、実際はなかなか貯まっていかないということですよね。

「お金の管理の仕方に悩んでいる人」は、事業の安定が貯金額を増やす

――では、タイプ2のケースで貯金がない場合は?

タイプ2:定期収入はあるが、お金の管理に悩みアリ
個人事業主・30代、飲食店やカフェの経営など。仕入れや家賃、水道光熱費などの固定費を賄えるくらいの毎月の固定収入が見込めるが、お金は何から管理すればいいか悩んでいるタイプ。

横川:

タイプ1とは違って飲食店などのお店を経営されている方は、現在のコロナ禍の影響もあり、経営は大変だと思います。コロナの影響を大きく受けている場合は、業態を変えるなどでの助成金もあるので活用を検討してみてください。

コロナの影響をそこまで大きく受けていない業種の方で、貯金がなかなか貯まっていかない場合、まずは事業の安定に力を注ぐほうがいいと思いますね。お店の経営がうまくいっていないと、いくら生活費を節約してもほとんど貯金はできないと思うので。ある程度事業が軌道に乗ってから、貯金のことを考えても遅くはないと思います。

「毎月のお金の出入りも大まかに把握している人」は、「毎月、収入の○割を貯金」も効果的

――それでは、タイプ3のように固定収入があるのに貯金が増えていかない人はどうしたらいいですか?

タイプ3:定期収入があり、お金の出入りも把握
個人事業主・年齢問わず、不動産収入などの定期的な固定収入がある。安定した暮らしができていて、毎月のお金の出入りも大まかに把握ができているタイプ。

横川:

収入がどれだけ多くても、生活費の支出も多いのであれば貯金は難しいですからね。家計簿などで生活費の管理をするのがいいでしょう。貯金に回せるお金がないくらい生活費を使っているのであれば、生活レベルが今の自分に見合っていないのかもしれません。給料で生活しているように毎月この金額で生活すると決めてやってみる。あるいは、機械的に「毎月、収入の○割を貯金に回す」と決めて貯めていくのも効果的です。

――ここまで伺ってきた方法などを取り入れて、お金が少し貯まってきた人が、さらに貯金を続けていくためのコツや心構えも教えていただきたいです。貯金って、終わりがないものだとも思うので……。

横川:

ライフイベント的にやりたいことがあるなら、それを目標に貯金額を考えていくのが一番わかりやすいです。とはいえ、「お金はあればあるほどいい」という側面もあるので、ある程度余裕ができてきたら、貯めるだけではなく投資などでお金を増やすことも大事だと思います。

少額から始めてOK!タイプ別・資産運用の注意点やポイント

――資産運用にはさまざまな方法がありますが、投資などを始める際の心構えはありますか?

横川:

今は少額から始められる投資や、税制の優遇を受けられる投資もあります。投資をするメリットが増えてきている時代なので、「毎月数千円からやってみよう」という気軽な気持ちで始めるのがいいですね。そもそも投資は余剰資金で行うもの。お金と気持ちに余裕ができてから始めても、全然遅くはありません。

――実際に投資を始めてみて、「思ったように増えない」とか、「損してしまった……」というときでも続けていくための心構えを教えてください。

横川:

どの投資をするかによって、心構えや考え方も変わります。例えば株式投資など売買で儲ける場合は、得するときも損するときも一瞬で、ずっと株の動きを見ていないといけません。でも投資信託などであれば、基本的にはマイナスの期間があっても長期で持つことが前提で、値動きは1年見なくてもいいと言われているくらいです。投資の種類によって続け方や向き合い方も変わりますし、とりあえずやってみないと投資の仕組みは実感しづらいと思うので、まずはそれなりに続けてみることが大事かなと思います。

「お金の出入りに無頓着な人」でも生活がカツカツではないなら少しでも投資を

――投資は、タイプ1のように収入が安定していない人でも始めて大丈夫ですか?

タイプ1:定期収入なし
フリーランス・20代、編集業やライター業など。毎月の収入額は不安定。欲しいものがあると先のことは考えずに浪費してしまうタイプ。お金の出入りにあまり頓着しない。

横川:

例えば、今の時代は奨学金を借りている方が多いと思いますが、40代になってようやく全額返済できるというケースが多いです。その場合、「奨学金を返済しながら投資するのは良くないのでは」と考える人もいるのですが、一方で、40代から投資を始めても遅いという側面もあるんですよ。資産運用を始めるのは早ければ早いほどいいので。

口座の残高が毎月10万円も残らないような状況であれば、「まずは貯めてね」と言いますが(笑)、収入が安定していないフリーランスでもそこまで生活がカツカツじゃないのであれば、自分の負担にならない金額で構わないので、若いうちから投資に回していくほうがいいと思いますよ。

「お金の管理の仕方に悩んでいる人」で投資初心者は「つみたてNISA」がおすすめ

――では、タイプ2のように定期収入のある個人事業主にオススメの資産運用の方法はありますか?

タイプ2:定期収入はあるが、お金の管理に悩みアリ
個人事業主・30代、飲食店やカフェの経営など。仕入れや家賃、水道光熱費などの固定費を賄えるくらいの毎月の固定収入が見込めるが、お金は何から管理すればいいか悩んでいるタイプ。

横川:

貯金と同じで、生活費のやりくりをして余裕があったら投資に回すのがいいでしょう。タイプ1でもタイプ2でも投資初心者の方なら、「つみたてNISA」が少額から始められて、税制優遇もあるのでオススメです。特に、お店で働いている時間が多い個人事業主の方にとって、ずっと値動きを見ていないといけない株の売買はハードルが高いと思うんですね。つみたてNISAのように放置しておいてOKなものの方が始めやすく、続けやすいのではないでしょうか。

「毎月のお金の出入りも大まかに把握している人」向けのお金の増やし方

――タイプ3の人にオススメの投資や資産運用も知りたいです。

タイプ3:定期収入があり、お金の出入りも把握
個人事業主・年齢問わず、不動産収入などの定期的な固定収入がある。安定した暮らしができていて、毎月のお金の出入りも大まかに把握ができているタイプ。

横川:

NISAとつみたてNISAの併用はできないという点には、注意が必要です。つみたてNISAは毎月投資信託を買うという形のもので、NISAは自分で株を買うことができます。時間に比較的余裕がある個人事業主の方なら、一度NISAにチャレンジしてみて、できそうだと感じたら普通の株式売買に挑戦してみるのもオススメです。

――資産運用の方法の1つとして、生命保険などの保険や、個人年金などに加入するというのはどうでしょうか? もしものときや将来のためにお金を用意しておくことも必要かな?と思うのですが。

横川:

確かに、保険や個人年金は備えになりますし、所得税の節税効果もあります。しかし、どうしても掛け金を払う必要があるので、ある程度手持ちのお金や貯金に余裕が生まれてから検討するのがいいのではないでしょうか。たとえ掛け金が月々1,000円の生命保険でも、1年間で考えたら1万円以上かかりますからね。

――貯金が全然ない状態なのに、無理して生命保険や個人年金を始める必要はないということですね。

横川:

「もしものために」という目的では、フリーランスだと傷病手当などがないので、医療保険には早めに入っておいてもいいかもしれません。ただしその場合も、貯金がまだ少ないうちは「掛け金が高くて貯蓄性のあるもの」より「掛け金が安くて掛け捨てのもの」を選ぶほうが現実的でしょう。

貯まったお金や増えたお金を上手に管理したい!オススメの管理方法

――貯金や資産運用でお金が増えてくると、お金の管理が必要になってきます。貯まってきたお金は、どのように管理していけばいいでしょうか?

横川:

業種にかかわらず、毎月しっかり事業用の帳簿付けをするとか、生活費の家計簿をつけることが、お金の管理方法の基本として重要なことです。現代は、投資などにお金を回さないとお金が増えない時代です。お金を管理することには、「自分の余剰資金がどれくらいあるのか把握し、資産運用という次のステップに進みやすくなる」というメリットがあるのです。

「お金の出入りに無頓着な人」向けのお金の管理法

――ではまず、タイプ1の人の個人資産の管理方法を教えてください。

タイプ1:定期収入なし
フリーランス・20代、編集業やライター業など。毎月の収入額は不安定。欲しいものがあると先のことは考えずに浪費してしまうタイプ。お金の出入りにあまり頓着しない。

横川:

タイプ1のように収支が流動的な方は、とにかく帳簿や家計簿をちゃんとつけることをオススメします。このハードルが高いという方も多いと思いますが……(笑)。たとえば、収入が流動的な編集者やライターの方の経理面を見ていると、入金漏れなどのトラブルが確定申告の時期になって初めて判明している人が多いです。帳簿や家計簿は随時つけておくことが大事ですね。

「お金の管理の仕方に悩んでいる人」向けのお金の管理法

――タイプ2の人にオススメの管理方法はありますか?

タイプ2:定期収入はあるが、お金の管理に悩みアリ
個人事業主・30代、飲食店やカフェの経営など。仕入れや家賃、水道光熱費などの固定費を賄えるくらいの毎月の固定収入が見込めるが、お金は何から管理すればいいか悩んでいるタイプ。

横川:

タイプ2のようにお店を経営されている方も、売上や経費が毎月変動すると思います。また、助成金の申請などに帳簿が必要なケースが多いので、月に1回程度は必ず帳簿付けをしておくなど、自分の状況をこまめに把握しておくことが大切です。

「毎月のお金の出入りも大まかに把握している人」向けのお金の管理法

――では、タイプ3の方はどうでしょうか。

タイプ3:定期収入があり、お金の出入りも把握
個人事業主・年齢問わず、不動産収入などの定期的な固定収入がある。安定した暮らしができていて、毎月のお金の出入りも大まかに把握ができているタイプ。

横川:

3つのタイプの中では、「事業規模が大きくなってきたら、お金の管理は税理士に任せる」という方法が一番向いているタイプだと思います。税理士さんにお任せすることで、法人化のタイミングも見えやすくなると思うので。とはいえ生活費については、他のタイプと同様に、しっかり家計簿をつけるなどして管理してください。

――個人資産の管理方法として家計簿がオススメということはわかったのですが……家計簿がなかなか続けられない場合はどうすればいいですか? それに、ただ漫然と家計簿をつけているだけではお金の管理ができない気がして……。

横川:

家計簿をつけることは基本的には面倒なことので、続けるために私がオススメするのは、クレジットカードや銀行口座、証券口座、電子マネーなどをすべて連携し、入出金履歴を反映できる家計簿アプリを使うことです。自動で計算してくれるのでラクですし、生活費をまとめて1ヵ所で管理すると支出がわかりやすいですよね。

また、家計簿アプリにはたいてい収支をグラフ化してくれる機能があり、自分のお金の動きを可視化するのも簡単です。現金での支払いが多い方には、スマホで写真を撮ればレシートを自動で読み取ってくれるアプリも便利だと思います。

――家計簿を見直すときに注意したいチェックポイントなどはありますか?

横川:

家計簿アプリであれば、支出のグラフを見て、どういう費用が多いのかチェックしていくといいでしょう。飲食費でも、スーパーで買った食材の費用、会議費、接待交際費……など細かく区分できるはずなので、自分なりに費目をアレンジしていくと「明らかにコンビニでお金を使いすぎているな」など、減らせそうな支出が見えてくるはずです。

――ここまでいろいろお話を伺ってきましたが、「自分ひとりでは、どうしても思うようにお金の管理ができない……」と悩んだときは、どんなところに相談すればいいのでしょうか?

横川:

今はインターネット上にいろいろな家計管理の方法が載っている時代なので、まずはそれを調べてみるだけでも参考になるかもしれません。

また、意外に知らない方が多いのですが、お住まいの自治体に相談窓口があって、そこの担当の方が家計相談に乗ってくれたりするんですよ。相談料もかからないので、とりあえず現状のお金の管理をどうすればいいか聞きたい、軽く相談してみたいという場合は、自治体の窓口に相談してみるのがいいかなと思います。あとは、税金のことであれば税理士事務所、保険のことであれば保険の窓口に行ってみるのもいいですね。

――ありがとうございました!それでは最後に、これからお金の管理を始めたいと思っている個人事業主やフリーランスの人たちに向けて、タイプ別にアドバイスをお願いします。

横川:

収支が不安定なタイプ1のような方は、まずは月ごとの支出をしっかり把握することが、お金の管理の第一歩です。それから、事業とプライベートの支出が曖昧になりがちなので、明確に区別していきましょう。

タイプ2の方は、コロナ禍という状況で非常に大変だと思いますが、助成金などもいろいろあるので、それに備えて日頃から事業用の帳簿をこまめにつけておくことが重要です。同時に、個人の生活費をしっかり切り分けて管理することも忘れないでください。

タイプ3の方は、これからお金を増やしていくということに目を向けるため、生活費をチェックして、毎月いくら投資に回していけるのか考えましょう。それがわかったら、ぜひ投資にチャレンジしてみてほしいですね。

  タイプ1:定期収入なし タイプ2:定期収入はあるが、お金の管理に悩みアリ タイプ3:定期収入があり、お金の出入りも把握
お金の貯め方 ・貯金より前に、お金の管理を意識しよう!
・金額よりも習慣づけが大事。
・事業用の資金とプライベートの生活費を分けて考え、貯められる金額を可視化しよう! ・貯金の一部を投資や資産運用に回したり、個人事業主であれば法人化を検討してみる。
お金の増やし方 ・投資を始めるなら早い方がよい。負担にならない金額から投資を検討してみては。 ・投資初心者なら、一定程度放置しておいてもOKな「つみたてNISA」が始めやすい。 ・時間に余裕があるなら株式などの通常の投資も検討すると良い。
お金の管理法 ・とにかく帳簿や家計簿をしっかりつけよう。銀行やクレジットカードの口座と紐付けられる家計簿アプリが便利。 ・助成金の申請には事業用帳簿が必須なので、日頃からこまめにつけるようにしよう。 ・事業規模が大きくなってきたら、お金の管理を税理士に任せることも検討してみては。

撮影:沼田学

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