めざせ青色申告65万円控除マスター ~マイナンバーカード申請編~

こんにちは、ライターの弥富と申します。僕にとって3回目の青色申告。自前のExcelなどで、これまではなんとかやり過ごし、65万円の控除を達成してきました。しかし、2020年(令和2年)分以降の確定申告では、税制改正で「e-Taxで申告するなど一定の条件を満たさなければ65万円控除しません!」ということを耳にした……。
果たして僕は最大65万円の青色申告特別控除にたどり着くことができるのか……⁉
[おすすめ]確定申告はこれひとつ!無料で使える「やよいの青色申告 オンライン」
目次
- POINT
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- 2020年分以降からは、電子帳簿保存かe-Taxでないと青色申告65万円控除にできない
- e-Taxなら12月からでも青色申告で65万円控除の要件クリアできる
- マイナンバーカードは自治体によっては申請から入手までに2か月?!すぐに申請しよう!
3年目の青色申告。去年となにかが違う……?
(※ここから少し自己紹介がてら、僕がなぜ青色申告にしたかを書きます。青色申告のお得さが身に染みている方、マイナンバーカードの申請&取得方法を今すぐ確認したい方はこちらからどうぞ!)
会計の知識ゼロで勢いでフリーランスになった2年前。思い起こせばそのとき初めて、確定申告に「青色」と「白色」があることを知りました。
違いを調べると、白色は税金の特別控除がない。青色には特別控除があって、10万円か65万円……
え?その差って大きくない?
これ、絶対青色申告のほうが得じゃん!
僕は独立1年目から青色申告をすると決意しました。
「青色申告 提出書類」「青色申告 帳簿」……いろいろ検索しては専門用語がバンバン出てくるWeb記事を読みあさりました。でもひとつの記事を読めば、疑問点が3個、4個と出てくるカオスな状態に。
「もはやここまでか……。いきなり青色申告なんて無謀な挑戦だったんだ」と、心が折れかけました。
が、
65万円控除
それが頭にちらつくのです。白色は特別控除がないが、青色は最大65万円……。差分の65万円には無限の可能性が……焼き肉もお寿司も食べ放題、ガリガリ君だったら9,285本分ですよ。
もし、「フクシキボキ」「タイシャクタイショウヒョウ」とやらはできなくても、青色なら10万円控除はできる!
僕はやっぱりあきらめられません!!
格闘の末、1年目はExcelで家計簿の進化版みたいなものを作り、なんとか青色申告で65万控除できました。
お金の出し入れの項目を1行ごとに記入したあと、ピポットテーブルで集計して会計の数字を出した帳簿を印刷して、青色申告決算書を貸借対照表まで4枚作った。
そして2年目(2019年分)はe-Taxに挑戦。というのも最初の申告の時、税務署のおじさんが紙をくれたんです。そこにはIDとパスワードが書かれていました。どうやらそれを使えば税務署に行かずともオンラインで申告が完了するらしい……めっちゃ便利じゃないですか。
このときもExcelで青色申告を完了させ、今回が3回目の確定申告。またExcelでやればいいか……と思っていたのですが、実はうっすらとした不安が……。
これ、税務署に突っ込まれても大丈夫なのか?
本当は勘定科目のこととかフクシキボキとかをちゃんと理解して記帳しないといけないのでは?
しかも2020年(令和2年)分以降の確定申告では、税制改正があったとかで「一定の条件を満たさなければ65万円控除しません!55万円になりま〜す」ということらしい。年々状況が変わっていく中、今後も付け焼刃の独学でうまくやっていけるのか……。
そんなとき、渡りに船がやってきた!
「やよいの青色申告 オンライン」での青色申告を連載で記事にする、という今回の企画が舞い込んできたのです!
この企画の素晴らしいところは5つあります。
- 「やよいの青色申告 オンライン」を使った正しい青色申告がわかる
- 税理士の方にお話を聞き、会計についての疑問を解消できる
- 読者の方も青色申告65万円控除の仕方を1から理解できる
- しかも筆者の青色申告が最大の65万円控除で完成する
- そして筆者は原稿料がもらえる
神企画です。
速攻「やります!」と答えて、青色申告65万円控除の準備開始です。
初めてのマイナンバーカード方式でe-Tax
さて、2020年分以降の確定申告ですが、e-Taxでオンライン申告をしたいと思います。なんてったって、65万円控除だし、コロナのこともありますし、家にいながらサクッと申告を完了させちゃいたい。
そのe-Taxですが、前回筆者が行ったIDとパスワードを使う方式は、実は暫定的な対応だそうな。国税庁が推奨しているのは「マイナンバーカード方式」のようです。これは、マイナンバーカードを読み取るための専用端末「ICカードリーダライタ」、もしくは読み取り機能を搭載したスマホを使って、オンライン上での本人確認を行う方式。
そこで今回は、本流「マイナンバーカード方式」でe-Taxをします!
…..
僕、マイナンバーカード、まだ作っていないんです……。
今後使う場面も増えるかもしれませんし、この仕事は良い機会なので作ることにしました。
とりあえず「マイナンバーカード 申請」と検索してみると、総務省のサイトが一番上にヒット。
見てみるとけっこうわかりやすく書かれています。そして、取得までにはどうやら以下の3つのステップが必要だと判明しました。
- 交付申請をする→交付通知書(はがき)が届く
- 必要書類を揃える
- 交付窓口でマイナンバーカードを受け取る
ざっくり言えば、まず1.の交付申請で、お役所に「マイナンバーカードください!」と伝える。すると、「いいですよ」と伝えるはがきが来る。そうしたら本人確認書類とともに交付窓口に行き、ようやくカードがもらえる。こういう流れみたいです。
簡単ですねっ!……正直、ちょっと面倒ですけど。
マイナンバーカードをゲットするのにもうひとつ注意点があります。1.の交付申請のあと、はがきが届くまでには約1カ月かかるとのこと……! マイナンバーカード方式で確定申告する場合は早めに申請する必要があります。
ちなみにはがきが届いて確認してみたら、僕の住む地域では、役所でのマイナンバーカード受け取り日がさらに1カ月先でした。タイミング的に年末年始をはさんでいることもありますし、自治体によると思いますが、マイナンバーカードは、早めの申請をおすすめします!絶対!
では、1.の交付申請をしていきましょう。総務省のサイトにはフローチャートも載っているので、素直に乗っかっていけば良さそうです。
マイナンバーカードの取得方法が書かれたサイトを見る
フローチャートの最初の質問を読んでみると……
「郵送された通知カードの下についている交付申請書または個人番号通知書を持っていますか?」
……ん??? あったっけ、そんなの。
あとで、ようやくマイナンバーが書かれた通知カード(2020年5月25日をもって新規発行停止)を見つけて思い出してきたのですが、そう言えば紙から通知カードだけを切り取った記憶があります。手でうまく切り取れなくて、通知カードの端はギザギザの汚い感じになったのでした。きっとそのときに、残りの部分はいらないだろうと思って捨てたのでしょう。
インターネットで交付申請する気まんまんだったのですが、最初で「YES」の選択肢を踏めなかったのでできなくなってしまいました。
ちゃんと取っておくべきだった……。
ちなみに、インターネットでの交付申請は、交付申請用のWEBサイトから行います。スマホなら申請書の二次元バーコードを読み取ってアクセスできます。
サイトでメールアドレスを登録するなど画面に従って進めていきます。この際、交付申請書に記載してある申請書ID(23桁の半角数字)入力がいるので、申請書のない僕は、詰みました。
気を取り直して「NO」をたどると、次の質問にはこうあります。
「自分のマイナンバーは分かりますか?
※マイナンバーは通知カード・個人番号通知書等に記載されています。」
これはわかります。良かった。するとこの場合は、交付申請書をインターネットでダウンロードして郵送で申請できるみたいです。おそらくそれほど手間はかからないでしょう。
マイナンバーカード総合サイトから交付申請書をダウンロードします。マイナンバーカードの申請方法が4通り載っていました。
- スマホからの申請
- パソコンからの申請
- 郵送で申請
- まちなかの証明写真機からの申請
さて、インターネットなら写真はスマホの自撮りで良かったのですが、郵送の場合はちょっと難しそうでした。鮮明に顔が写っている写真がうまく印刷できるか不安なので、証明写真を撮ったほうが安全そうです。
近くの証明写真機で撮影を済ませ、郵送に必要な書類も準備完了しました! こんな感じです。ここの証明写真機から申請ができればよかったのに……。
必要事項を記入し、写真を貼って、できあがった封筒をポストに投函。これで交付申請ができました。最初から想定外のことが起こりましたが、一安心!
あとははがきを待ち、届いたらお役所に行ってマイナンバーカードをゲットという手順ですが、結構時間がかかるようですから、それまでにできることをすすめていきます!
65万円控除がかかっているんです!
ICカードリーダライタをゲット
e-Taxの「マイナンバーカード方式」でもうひとつ必要なもの。それが「ICカードリーダライタ」、もしくは読み取り機能を搭載したスマホです。
スマホに関してはPCと接続して、使うにはAndroid端末でなければダメらしく、残念ながら筆者のスマホはiPhone。そこで、ICカードリーダライタをゲットしました。こちらです。
この機械はケーブルでPCにつなぎ、マイナンバーカードを読み込んで使います。ちなみに写真のICカードリーダライタは、普段筆者が使っているMacに対応したもの。使用するPCのOSに適したものを買いましょう。家電量販店やAmazonなどネットでも購入できます。
さて、こうして青色申告に必要なものは揃いました。会計の数字以外は……。
次からはいよいよ「やよいの青色申告 オンライン」を使って、1年分の会計をしていきます。かつて別の会計ソフトで使い方がわからず断念した記憶も蘇りますが、うまくできるでしょうか……。