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スモールビジネス経営者のバイブル!「会計士オオノ先生に聞く!お金の経営相談」【第1回~第16回まとめ】

コワーキングスペースとカフェを兼ねたお店を運営しているゆうちゃん。新米経営者である彼女は、融資や資金調達、経営のあれこれに詳しい公認会計士・税理士のオオノ先生からこれまで経営者が知っておきたい融資や資金繰りの考え方について教えてもらってきました。
今回は【会計士オオノ先生に聞く!お金の経営相談】でいままでオオノ先生から教わってきたことを総ざらい! これまでの記事を振り返りながら、実際にスモールビジネス経営者が解説します。

POINT
  • 経営者は倒産のリスクに備えて運転資金をきちんと把握できる資金繰り表を作成しておこう
  • 金融機関と上手に付き合いながら「お金の上手な借り方」を知ることが大事
  • 担保がなくても融資を受けられる「事業性評価融資」のために、事業計画書を策定しよう

資金繰りの基本からビジネスモデルの構築まで、経営者が知っておきたいこと総まとめ!

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
は~、それにしてもセンセーには、起業するときや事業をする経営者が知らなきゃいけないことを最初から最後まで教えてもらったね。

オオノ先生

オオノ先生:
そうですね。いろいろなお話をしてきましたね。ちょっとこれまでのお話を振り返ってみましょうか。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
第1回目は、飲食店経営者のハヤトくんのことで相談したんだよね。1店舗目を開店したところまでは羽振りが良かったんだけど、2店舗目を出店したら、急にお金に困り出しちゃったんだった……。

オオノ先生

オオノ先生:
そうでしたね。新店舗出店にともなう「突然死」についてお話しましたね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
そうそう。ハヤトくんの件がきっかけで、私も「資金繰り」についてあらためて勉強しようって思ったんだよね。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。ハヤトさんの場合はたまたま取引金融機関があったので難を逃れましたが、ちょっと危ないところでした。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
その次はマサヤくん。会社が成長性していて順調なようなのに、手もとのお金が足りなくなっちゃう「成長痛パターン」の話だったよね。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。黒字化を達成しているにも関わらず、資金ショートしてしまう黒字倒産の典型例が、成長に伴う資金不足でしたね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
成長して黒字の会社なのに、なんで資金が足りなくなるのか、最初はピンと来なかったけど、数字で確認すると確かにそうなってるんだよね。あらためて経営者は「運転資金」についてきちんと勉強しておかないとヤバイなと思ったよ。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。入出金サイト(期間)の違いが「成長痛」を引き起こすのでしたね。そして、会計上の利益と資金繰りは違うもの、というお話もしました。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
そう、そもそも「倒産」って何か、倒産とはどういう状態なのかを解説してもらったから、やっぱり資金繰りがとっても大切なんだなって思ったよ。そのために、金融機関とどう付き合っていったらいいかということも教えてもらったね。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。そしてその付き合い方、つまりはお金の借り方についてもお話しました。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
経営者保証や借りられる金額の話だよね。キーワードは、えーっと……。

オオノ先生

オオノ先生:
事業性評価融資」でしたよね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
そう! 「事業性評価融資」! その第一歩が「経営力向上計画」を作ってみることだったよね。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。事業性評価融資を受けるためには、事業計画書が必須ですから、まずは国が公表している事業計画書のひな形を利用して、経営力向上計画を策定してみましょうというお話をしました。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
そして事業計画書の作成の基礎になるビジネスモデルの考え方、作り方についても教わったね。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。BMM(ビジネス・モデル・マトリクス)というフレームワークを作って、一緒にビジネスモデルを構築しましたよね。

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画像引用:会社が「借りられる金額」って、いくらまで?借入れや融資について知りたい!(スモビバ!)より

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
ビジネスモデルを整理してるなかで、新しい戦略も出てきたしね。このBMMを使って自社のビジネスモデルをしっかり整理できたし、おかげで会社の強みと弱みをあらためて把握できて、とっても助かったよ。
とっても使えたんで、いろんな社長友達に勧めちゃったんだった。

融資について知ることで、ビジネスの可能性はもっと広がる!

オオノ先生

オオノ先生:
ありがとうございます。BMMをすすめられたなかの一人がこうじ社長でしたね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
設備投資が大きい事業をやっている場合とかにおすすめの融資制度として「新事業活動促進資金」を教えてもらったんだよね。

オオノ先生

オオノ先生:
経営力向上計画を作って利用する、日本政策金融公庫の融資制度ですね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
その他にもいろいろ融資制度を教えてもらったよね。

オオノ先生

オオノ先生:
はい。日本政策金融公庫の融資制度ですと、創業時から無担保・無保証で融資を受けられる「中小企業経営力強化資金」や、女性・若者・シニアの開業にピッタリの「女性、若者/シニア起業家支援資金」、NPO法人向けの「ソーシャルビジネス支援資金」、ベンチャー企業、スタートアップ企業が挑戦したい「挑戦支援資本強化特例制度(資本性ローン)」のお話もしました。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
さまざまな状況に合わせて、会社側から融資制度を選択できるようになっておくっていうのが重要なのよね。

オオノ先生

オオノ先生:
そうです。その他にも、東京都の「女性・若者・シニア創業サポート事業」についてもお話しましたね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
最初の資金の獲得だけでなく、経営知識の習得についてもバックアップしてくれる低金利の融資制度だったよね。男性でも「オジサン以外」……つまり、若者かシニアの人なら利用できるやつ。けんいちろうさん、感謝していたよ。

オオノ先生

オオノ先生:
よく覚えてますね! 素晴らしいです。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
えっへん。いろいろ勉強してきただけはあるからね。それと、台東区の制度融資で、利息も保証料もゼロの開業支援資金があるっていうのも覚えてるよ。

オオノ先生

オオノ先生:
東京都内で開業するなら、台東区の創業者制度がかなりおすすめ、という話でしたね。そして、これまでの勉強の成果を活かして、ついにゆうちゃんが自分で事業計画書を作ったんですよね。私は、涙が出るかと思いましたよ。

事業計画書を作るために「損益計算書」について知っておこう

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
そう。まずは損益計算書の勉強から始めたんだった。センセーがわかりやすく教えてくれたから、苦手だった損益計算書もすんなり理解できたよ。

オオノ先生

オオノ先生:
そうですか。それは良かったです。そして現状の損益計算書から、ゆうちゃんの事業の改善点を洗い出しましたね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
現状分析から将来の事業計画書を策定したんだよね。結構たいへんだったけど、お店の将来のためにやってみて大正解だったよ

オオノ先生

オオノ先生:
事業計画書を作ったことで、今期のお店が目指すべき目標ができたんですから、頑張ったかいがありましたよね。

ゆうちゃん

ゆうちゃん:
うん! 今までなんとなくカンに頼りながら、やみくもに頑張ってたけど、スッキリと目指す方向が明らかになったよ。これまでいろいろ教わってきたけど、これで自分も一人前の経営者になった気がするよ。センセー、本当にありがとね!

オオノ先生

オオノ先生:
いえいえ、ゆうちゃんの経営努力あってこそ、お店も成長していくのです。また少しでもわからないことがあったら、いつでもここに学びにきてくださいね!

撮影:塙薫子

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