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源泉徴収票を紛失してしまった場合【再発行】

個人事業主が、アルバイトなど本業以外に就業したり、退職した後に起業した年の確定申告を行うのに必要な「源泉徴収票」。領収書などであふれる書類のなかで、埋没して、紛失しやすいんですよね……。会社員でもローン審査時の所得証明書類や医療費控除などで確定申告をする際に提出します。いざ必要になったときに「あれ、どこいったっけ?」という経験が一度はあると思います。「源泉徴収票」を紛失してしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。

POINT
  • 源泉徴収票は発行元に依頼すれば、原則的には再発行してもらえる
  • 税理士や新しい職場の担当に頼む方法もある
  • もし、再発行を拒まれたならば、税務署へ

発行元で再発行が可能

とにかくなくしものや忘れものが多いワタクシ。注意力も非常に散漫で、確定申告の書類を出し忘れたことすらあります……。
【参考】
確定申告失敗談!提出を忘れ期限を過ぎたら悲惨だった

もちろん、源泉徴収票もなくしたことがあります(いばることではありませんね)。

そんなときはどうするか。シンプルに発行元へお願いすれば、再発行してもらえます。再発行の手続きは会社によってそれぞれなので、言われたとおり、相手が用意した書類に必要事項を記入すれば、再発行してもらえます。

再発行されるまでの時間は、それほどかからないのが通常です。もちろん、紛失しているという落ち度がこちらにあるわけですから、丁寧にお願いすることは言うまでもありません。

気まずい場合は……

というわけで、源泉徴収票を紛失した場合は、発行元にお願いしましょう……と、今回は早くも結論が出てしまいましたが、さまざまな事情を抱えて杓子定規にはいかないのが、人間というもの。

例えば、もし退職して、前の職場の源泉徴収票をなくしてしまった場合、連絡するのは非常に気まずいですよね。円満退職でないケースならば、なおさらです。発行元にお願いしづらい場合は、どうすればいいのか。

そういう場合は、税理士に依頼して発行元に連絡してもらうとよいでしょう。そのほかに、新しい職場に転職している場合は、その会社の担当部署方にお願いするという手もあります。迷惑をかけるという点では、それはそれで気まずいですが……。事情を話せば、担当同士で、スムーズに話をつけてくれるかもしれません。

再発行を拒まれた場合は?

しかし、やはり基本はどれだけ気まずくても、自分で発行元に再発行を依頼するのが筋でしょうね。再発行を拒まれることは基本的にはありませんので、正直に話してみるのがよいでしょう。ちなみに、複数の会社から給与所得もらっている場合は、それぞれで源泉徴収票をもらうことになります。

万が一、源泉徴収票の再発行を拒まれた場合は、税務署に相談してください。もしかしたら、会社の倒産など何らかの事情で、発行に応じてもらえないこともないとはいえません。
【参考】国税庁[手続名]源泉徴収票不交付の届出手続

税務署に言えば、最終的には、源泉徴収票の発行者に税務署が指導をすることになります。源泉徴収票がなければ、正確な確定申告を行えませんからね。税務署にとっても、それは困るわけです。

以上、源泉徴収票をなくした場合の対処法でした!

原則的には、就業を続けている場合は、自分の勤め先に再発行をお願いしましょう。しかし、当たり前ですが、望ましいのは「なくさないこと」です。専用のファイルを作って、必ず保管するという流れを作っておくとよいでしょう。

【関連記事】
どこが違うの? 支払調書と源泉徴収票

photo:Getty Images

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