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決算期末の棚卸しについて

個人で事業を始めるにあたって、どんなビジネスを選ぶかは人それぞれ。ただ、それが在庫を抱えるビジネスなのかどうかは、ひとつの判断基準となるでしょう。商品在庫を抱えるビジネスの場合、利益を計算するには、「売上金額-売上原価」で計算するので、売上原価を計算するために期末の在庫をしっかり把握し、原価を算出する必要があります。

また、商品を仕入れても思うように売れなかった場合、場合によっては経営を圧迫することになりかねません。そのような事態を避けるためにも、在庫を管理することが重要。今回は、大事な在庫管理の中でも決算期末の棚卸しについて解説します。

お知らせ

※2022年(令和4年)度の雇用保険は、2段階更新です。詳細は、「【2022年度の雇用保険は2段階更新!】労働保険とは?制度と年度更新について解説」を参照ください。

POINT
  • 棚卸しでは、商品の在庫を数えて、売上げた数量の在庫が減っているかをチェックする
  • 「一斉棚卸」と「循環棚卸」という方法がある
  • 事前にしっかり段取りして、迅速かつ正確に

棚卸しの方法

棚卸しは、どのように行えばいいのでしょうか。在庫を抱えるビジネスとして多い、仕入れたものを加工せずに販売する卸・小売業を例に説明していきたいと思います。

棚卸では、商品ごとに下記の項目を記入していきます。

  • 棚卸実施日
  • 商品名
  • 個数
  • 単価
  • 金額(個数×単価)

内容は、そんなに難しくはないですよね。

もし、仕入れた分だけ売れれば、在庫はゼロの状態ですが、在庫が増えれば増えるほど、その分は売り上げになっていないわけですから、仕入金額だけが増え、資金繰りを圧迫します。

こうして、商品の在庫を数えて、在庫の金額がどれだけあるかを把握するのが「棚卸し」です。

棚卸しの対象

では、販売する卸・小売業の場合、どのようなものが棚卸しの対象になるでしょうか。それは以下になります。

  • 店頭にある商品
  • 倉庫にある商品
  • 預けている商品
    (例:委託販売など)

ただし、自社の在庫ではなく、預かっているものについては、棚卸しからは除外します。

製造業の場合は、製造途中のものなども含まれるので、もっと複雑になります。

1日でやらなければならない!?

棚卸しには、どれだけの時間あるいは日数をかけるべきなのか。そんな疑問を持つ方もいるでしょう。

かける時間や日数に、特に決まりはありませんが、棚卸しをしているときは、店を閉めたり、棚卸日は出荷を止めたりと、営業活動に影響を与えます。そのため、できるだけ早く、かつ、正確に行いたいものです。

また、作業を止めて全員で実際の在庫を数える棚卸しの方法を「一斉棚卸」と呼びますが、もう一つ、「循環棚卸」という方法もあります。循環棚卸では、作業は止めないで、一部の棚から順番に棚卸しを行っていきます。

循環棚卸を採用することで、決算時に負担が集中することを避けられます。もし、対象となる棚卸資産の分量が多い場合は、検討してみてもよいかもしれません。

そういった選択肢も含めて、棚卸しの段取りを事前にしっかりと決めておくことが重要です。現場の整理整頓を行い、作業ごとの担当者を決めるのは、もちろんですが、スムーズに行うために、現場で工夫できることがないか、話し合ってみましょう。

「預かり品や破損・不良品も判断できるように分けておく」「棚番号をつけておく」など、さまざまなアイディアが出るはず。実施計画に反映させていきましょう。

また、在庫を確認することで、破損や紛失の有無、滞留在庫や不良在庫を把握できます。期末だけでなく、定期的な棚卸は、在庫があるのに仕入れてしまうというようなムダを防ぎ、滞留在庫を確認することで、商品を売れるような対応をしたりするなど、未然に防ぐ体制を作っていけば、資金繰りの改善につながったりするではないでしょうか?

【参考記事】
棚卸しとは?目的とやり方、勘定科目と仕訳方法

photo:Getty Images

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