スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場
検索
メニュー
閉じる
ホーム 起業・開業 意外に忘れてしまう! 開業する前に準備しておくべき備品とは

意外に忘れてしまう! 開業する前に準備しておくべき備品とは

事業を開始する際には、個人事業主であれ株式会社であれ、事業計画書の策定や銀行融資などさまざまな準備が必要となります。そこで今回は、実際に開業した人が実感した、一般的にはあまり認識されていないけれども、開業前に準備しておくと事業開始がスムーズになる備品等について解説したいと思います。

POINT
  • 印鑑の準備は事業開始前にすべて整えること
  • 意外に忘れてしまう「名刺」と「封筒」はこだわりを持って早めに発注すること
  • 営業開始時には「ビジネス書式一式」が揃っている状態にすること

事前に準備しておくべき、さまざまな印鑑

会社を設立する際には、会社の実印が必要であることは皆さんもご存知のことと思います。ただ、必要となるのは実印だけではありません。また、会社ではなく個人事業主であったとしても、事業を営むうえで何かと印鑑を押す場面が出てきます。では、実印以外にはどのような印鑑を準備しておくべきなのでしょうか。

銀行印

通常、銀行の届出印は会社の実印とは別に作製します。また、個人事業主の場合は、取引相手から信頼してもらうために、「屋号付き銀行口座」を開設するのが望ましいでしょう。
その際は、事業専用の銀行印を作製しましょう。

角印

四角い形をした印鑑のことを角印と言います。通常、契約書などに押す印鑑は実印を使用しますが、その他の書類にも会社や個人事業主の捺印が必要となる場合があります。例えば、角印が最も活躍するのは、見積書や請求書などです。これらの書類には捺印義務こそないものの、取引先に対する配慮から角印で捺印するのが一般的です。これをあらかじめ準備しておかないと、すべて実印で押さなければならないため注意しましょう。

ゴム印

意外と忘れやすいのがゴム印です。ここで言うゴム印とは、会社や事務所の名前などが印字されたゴム印のことを言います。
特にゴム印として準備しておくべき項目は以下の通りです。

  1. 会社名又は事務所名、店舗名など
  2. 郵便番号と住所
  3. 電話番号とファックス
  4. 免許番号など
  5. 代表者の氏名、従業員の氏名

事業を開始すると、多くの書類に会社の名前や住所などを記載しなければならないため、その都度手書きで書いていると手が腱鞘炎になってしまいます。そのため、あらかじめ頻繁に書くことになるこれらの情報は、ゴム印として準備しておくと良いでしょう。
なお、ゴム印には、これらの項目が一体となっているタイプと、項目ごとに組み合わせ可能なタイプがあります。一体となっているタイプで作製してしまうと、様式の違う書類に対応できなくなってしまうため、多少高くても組み合わせ可能なタイプで作製することをおすすめします。

参考:【買ってみた】実印の選び方のコツ

意外に忘れてしまう名刺

事業を始めることに集中し過ぎてしまうと、意外と忘れてしまうのが「名刺」です。営業を開始してさっそく問い合わせが入っても、名刺がなかったら問い合わせ先に訪問しにくいですよね。そのため、事業を開始する際には、必ず前もって名刺を作製しておきましょう。
なお、名刺はあなたの分身となるとても大切なものです。白黒の片面印刷のような名刺は、相手方に良い印象を残さないため、名刺についてはある程度のコストをかけて、多くの情報量が盛り込める両面印刷のカラーで作製すると良いでしょう。

参考:フリーランスの名刺に必要な3つのポイント。名刺は言葉より雄弁な『営業ツール』
参考:名刺は最強の営業ツール 最近のトレンドと活用術

社名入りの封筒で信頼度もアップ

事業を開始して問い合わせが入ると、見積書などを郵送することがあります。その際、市販の茶封筒で送付すると、いかにも小規模な事務所という印象を相手に与えてしまいますが、社名や屋号入りの封筒で送ると、取引先も安心してくれるでしょう。
事業を始めたてのころは、多少コストがかかったとしても、自社や自身の信用度をアップさせるためと思って、これらの消耗品は良いものを作るよう心がけましょう。

ビジネスに使用する書式一式は必ず揃えておきましょう

書類送付状、ファックス送付状、見積書、請求書、精算書、領収書など、事業を開始するとさまざまな書式を使用することになりますが、これらすべてをワードやエクセルのフォーマットで作成すると個性が発揮できません。
準備をしていないと、結局それらのフォーマットをそのまま使用することになってしまうため、事業開始前の時間があるうちに、取引先の印象に残るオリジナルの書式を作成しておくと良いでしょう。

事業を開始してからこれらの備品がないことに気がつくと、どうしても時間に追われてしまい、良いものが作れなくなってしまいます。備品類は事業を開始する前に、手間をかけて作成しておきましょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

c_bnr_fltaccount_online-2
閉じる
ページの先頭へ