スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場
検索
メニュー
閉じる
ホーム 請求書・見積書・納品書 プリンターがフリーランスの仕事の邪魔をする!? 請求書作成サービス「Misoca」豊吉社長

プリンターがフリーランスの仕事の邪魔をする!? 請求書作成サービス「Misoca」豊吉社長

フリーランスの間でにわかに話題になっているWebサービスがある。月額0円で利用できる請求書作成サービス「Misoca」(ミソカ)だ。Twitterでその利用者を探してみれば、「便利すぎる」「無料とは思えない」など、絶賛の声が多数投稿されている。フリーランスにとって煩わしい請求書作成業務がクラウドでできる便利なサービスはいかにして生まれたのか。開発者である株式会社Misocaの代表取締役・豊吉隆一郎さんに話を伺った。
※掲載内容は記事公開日時点(2016年7月29日)での内容となります。あらかじめご了承ください。(編集部注)

お知らせ

2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!



1分でキレイな請求書・見積書を作成できる

――まずは請求書作成サービス「Misoca」について、簡単にご紹介いただけますか。

Misocaは専用ソフトをダウンロードすることなく、クラウド上で見積書・納品書・請求書を簡単に作成できるWebサービスです。作成した書類をPDF化したり印刷したりできるのはもちろんですが、有料サービスとして、指定先に郵送もしくはFAX送信するサービスも付帯しています。

おかげさまで、2011年11月のリリースから、個人事業主や20人以下の小規模な事業者の方など「10万事業者」にご登録いただいており、現在も毎月、数千事業者ずつユーザー数が拡大しています。

――書類の作成手順をご説明いただけますか。

例えば見積書の作成ならば、発行日・見積書番号・見積先名称(宛名)の必須情報のほか、担当者、件名、有効期限を入力していただきます。次に見積元情報としての氏名・住所・連絡先等を入力しますが、事前に自社情報として登録しておけば入力は不要です。あとは項目ごとに品名・数量・金額などを入力すれば、自動的に合計額が算出されます。

以上の内容を保存すると、見積書のプレビューが表示されるので、内容をご確認いただいてから「発行」ボタンをクリック。メール、FAX、PDF、印刷など、お好きな方法を選択して終了です。ここから同じ内容のものを複製したり、納品書・請求書を発行したりすることもできます。

――基本的には「月額0円」で利用できるとのことですが、有料サービスとしてはどのような機能があるのでしょうか。

請求書の郵送代行(1通180円・税込)、見積書のFAX送信(1通60円・税込)などの機能は有料サービスとしています。また連携サービスとして、請求書の支払いにクレジットカード決済を導入できる「Misocaペイメント(※1)」、万が一取引先が倒産したときなどの損害を補填する「Misoca回収保証」などを展開しています。
(※1:2017年2月末をもってサービスを終了しています。編集部追記)

――私も無料サービスに登録してみたのですが、Web上での新規登録からして実にシンプルですよね。

メールアドレスとパスワードを入力すれば、簡単に登録できます。Twitter、Facebookのアカウントで登録できるほか、弥生ユーザーであれば弥生IDアカウントからも登録が可能です。

――弥生会計との連携では、どのようなことができるのでしょうか。

通常ならば、作成した請求書ごとに仕訳をおこして会計ソフトにひとつひとつ入力していると思いますが、「仕訳連携機能」を使用することで、Misocaで発行した請求書を自動的に会計ソフトに登録することができます。クラウドサービス同士で連携を図ることで、事業主の会計業務がより簡便になることを狙いとしています。

フリーランス時代の実体験から生まれた

――そもそもサービスは、どのようなきっかけから着想を得たのでしょうか。

私自身がフリーランスとして活動していたときの体験に起因しています。

フリーランスであればおわかりになると思うのですが、ひとつの仕事が終わるたびに請求書を作成・郵送するのって、なかなか面倒な作業じゃないですか。記載した金額に誤りがあったり、郵送先を間違えたりしただけでたいへんなことになりますし、仕事の締め切りを抱える月末の多忙な時期にこの作業があることが、ものすごいストレスだったんです。しかもきちんとやったところで誰かが褒めてくれるわけでもない(笑)。

――特にフリーランスであれば、誰もが感じていることだと思います。

私はそうした実体験から、「プリンターがフリーランスの仕事の邪魔をしている」と思っていました。特に私のようなプログラマーは、ふだんの業務でプリンターを使うことなどめったにありません。ノートパソコンさえあれば、カフェでもコワーキング・スペースでも仕事はできます。しかし請求書を発行するためだけに、プリンターがある場所にいかなくてはいけない。

事務所に置くプリンターもめったに使いませんから、請求書を作成しようとするとインクが固まって使えなくなっていたりする。そのためにわざわざPDF化した請求書をコンビニで出力していたこともありましたね。結局、記載内容に間違いがあって、また事務所に戻って作り直したりしていて……。

日本中のフリーランスがそんな体験をしていて、そうした私と同じような人に役立つサービスをつくりたい、というのがきっかけでした。自分が開発したサービスが拡がって「プリンターがなくても仕事ができる」「フリーランスがポストに行かなくなる」という習慣まで波及すれば面白いと思いました。

c_bnr_fltmisoca-2
閉じる
ページの先頭へ