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日本ママ起業家大学近藤代表「ママであっても自分の人生を生きてほしい」

今年で設立3年目を迎える一般社団法人 日本ママ起業家大学では、プロフェッショナルな女性起業家の養成と、企業とのマッチングオーディションを実施し、働き方のステージアップをサポートする事業を展開している。座学だけのスクールではなく、代理店のようにマッチングに特化しているわけでもない、この一風変わったママ専門の起業家塾はどういった経緯で生まれたのか。代表理事を務める近藤洋子氏に話をうかがった。

お知らせ

※2022年(令和4年)度の雇用保険は、2段階更新です。詳細は、「【2022年度の雇用保険は2段階更新!】労働保険とは?制度と年度更新について解説」を参照ください。

——日本ママ起業家大学の特徴のひとつとして「企業とのマッチングオーディション」が挙げられると思いますが、具体的にはどんなことを行っているのでしょうか?

ママ起業家大学とは何ですかと聞かれたときに、私は「ママ起業家に特化したスター誕生」だと説明しています。私自身OLからラジオDJという転身を経験していて、何でもない人でも輝ける舞台に立てるんだという前向きな想いがどこかにあるんです。

去年開催したのは15人が登壇するオーディション。女性起業家の力を活用したいと思う企業や官公庁が70社も集まってくださいました。学ぶだけではなく、そこからステージが上がっていくような仕組みを目指しています。先生と生徒のような上下関係ではなく、それこそお母さんのように伴走するスタイルでやっているんですが、その点はよく皆さんに良かったと言っていただけますね。

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——起業家大学に入ってきた方は、当初入る前に漠然と思い描いていた事業と、結果的に全く違うものを目指すことになる方は多いのでしょうか。

例えばこういう方がいます。元々はオーラソーマで起業を考えていた彼女は、小柄であることにコンプレックスを抱いていました。とある1枚のシャツに出会ったことによって人生が変わることになるのですが、それから同じ小柄であることに悩みを抱えた人たちに、何か明日が明るくなるようなお手伝いができればいいなと思うようになったそうです。

彼女は今、「美小柄プロデューサー」と名乗り、プロデュース事業をしています。最初はそんなので事業化できるの? なんて言われていましたね。

最初に行なったのは、小柄に悩む女性を集めた座談会でした。それが人気を博し、バックアップしてくれているホリプロさんのご協力のもとでファッションショーを開催することになりました。ちょうど卒業して1年なんですが、小柄モデルのプロデュースをしたり、アパレルと組んで小柄に特化した商品開発を行なうなど、今では立派なプロデューサーとして活躍されています。

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ここまでいかなくても、今までと視点を切り替えて考えられるようになる方は多いですね。ママのビジネスは身近な問題を解決しようとするモデルが多いのですが、いろんな事業モデルがあると気づくことで方向性が変わることはありますね。

——起業されるお仕事はどのような形態が多いのでしょうか。

最初に入ってこられる7割位の方が「サロンやってます」と仰います。男性にはよくわからないかもしれませんが、レンタルスペースや自宅でアロマ講座などの教室を開くことですね。

サロンに偏るのがダメというわけではありませんが、やるならその狭いフィールドの中でエッジを立てていかなければなりません。自分がママだからママをターゲットにしがちですが、それでは普通すぎます。今はシルバー層や同性愛者の方をターゲットとしたマーケットが広がっていますし、いくらでもエッジの立たせ方は考えられますよね。

——卒業後の生徒をサポートされているそうですが、どのような質問が多いのでしょうか。

起業家の次は事業家へとなっていきますが、そこでファイナンスの悩みが出てきます。私たちは月30万円の売上を目指しましょうと言っていますが、それは扶養控除となる103万円の壁を超えるには、大体これくらいの売上が必要となると計算しているからなんですね。

他にも法人化してみようという話や、人の採用・育成について相談を受けることもあります。資金調達をどうしたらいいかなど、内容は多種多様ですね。今はまだ水面下の活動ですが、そうしたリアルな悩みや体験談を先輩に学べるサロンのようなものを考えています。

——非正規雇用やフリーランスが当たり前になってくると、正社員を前提に組み立てられてきた制度や法律が合わなくなってくると考えられます。ママ起業家にとって何が問題となってくるでしょうか。

なくなればいいのに思うのは副業禁止規定ですね。終身雇用が崩壊している中で、複数の収入源を確保するというのは、母親にとっても家庭を守るために重要なことではないかと考えています。週末起業がスタートでもいいですよね。例え会社員のままでもいろんな世界を持っていることは決して足枷になるものではないと思います。むしろ相乗効果があるんじゃないでしょうか。

これからの時代、「妻だから」「母だから」という肩書で自分自身を縛りつけずに、「本当にしたいことは何か」をクリアにしていってほしいですね。子どものせいや旦那のせい、社会のせいにしていても仕方ないですから。

ママであっても自分の人生を生きてほしい。そう思います。

近藤洋子 こんどうようこ

近藤洋子

(社)日本女性起業家支援協会 日本ママ起業家大学 代表理事。
FMラジオのDJ等喋りのキャリアは約15年。各分野のカリスマへのインタビューは延べ4,000人超。TV通販では家電ナビゲーターとして1日で1億円超の売り上げを記録。「15秒で相手の心をつかみ、1分で売れる!」セルフプロモーションの専門家として、これまでに延べ300人以上の女性起業家たちに個別レッスン、セミナーを開催。またプロアスリート専属のメディアトレーナーとしても活躍。プライベートでは女児の母。働くママの会員制のコミュニティ”Dear.Tomorrow Family“の副代表も務めている。

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