フリーランスの名刺に必要な3つのポイント。名刺は言葉より雄弁な『営業ツール』

ペーパーレスが進む中でも、まだまだ根強い影響力をもっている名刺。データで渡す電子名刺も普及し始めていますが、受け手が端末やアプリを持っていなければ渡せず、万能とまではいかないのが現状です。どうせ使うなら、印象に残る名刺をつくって反響が来るようにしたいですね。今回はフリーランスで活躍する皆さんに向いた名刺への情報の盛り込み方をご紹介します。
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目次
- POINT
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- 一度聞いたら忘れられないオリジナルの肩書きを名乗る
- ひと目でわかる顔写真や似顔絵イラスト、ロゴなど載せる
- 載せる情報の違う名刺を複数つくっておく
フリーランスや個人事業主にとって名刺は大事な営業ツール
どんな事業を営んでいるかにもよりますが、雇用されることから離れてフリーランスとして食べていくためには、人とのつながりがそれまで以上に重要となってきます。いざフリーランスとなってみて最初に気づくことは、「営業」することの大事さ。放っておいても仕事がやってくるような名声があるならいざ知らず、ほとんどの方はそうではないところからスタートするはずです。地道な営業努力が次第に実を結んでいくことを、肌で感じることでしょう。
会社勤めで営業マンをしていれば、営業そのものが仕事なのですからひたすら営業を重ねるだけでいいかもしれませんが、フリーランスの方は事業を成すために営業をするわけですから、営業することが仕事になっていては本末転倒です。少しでも反響で仕事がやってくるような仕組みをつくっておけば、営業に追われる負担も減っていくでしょう。
フリーランスや個人事業主にとって、名刺は大事な営業ツールです。本人が印象に残れば何よりですが、イベントやセミナーなどで名刺をとりあえず交換しただけの人でも、名刺の印象が強ければそれだけでも仕事につながるチャンスを得られるでしょう。
それでは名刺にはどんな情報を載せればいいでしょうか?ポイントは3つ。順番にご紹介していきます。
印象に残るオリジナルの肩書を名乗る
名刺を受け取った際に最初に見るのはどこでしょう? 多くの方は名前と答えられるかと思いますが、実はそれよりも先に「肩書き」を見ていることが多いのです。
いま目の前にいる人が誰かよりも、この人はどんな仕事をしていてどういったポジションにあり、どれくらいの権限を持った人なのかを瞬時に判断するのは、営業する上で非常に重要です。
フリーランスであってもこれは同じ。自分が何をしている人なのか伝わらなければ仕事には結びつかないでしょう。まず前提として以下のように肩書きを書くのは基本ですね。
- フリーライター
- カメラマン
- WEBデザイナー
- ヨガインストラクター
これなら大枠で何をしている人なのかはわかります。ですが、ざっくりとしていて味気ないのも確か。決められた肩書きのある会社員ではなく、フリーランスなのであればもっと砕けた肩書きを名乗ってもいいんじゃないでしょうか。例えばこんな風に。
- ソーシャルメディア運用専門のWEBメディアライター
- 笑顔の写真ならお任せ!人を幸せにするカメラマン
- PHP・Rubyも操れるWEBデザイナー
- 男性専門ヨガインストラクター
いかがでしょう。ただ漠然と名乗るよりも印象に残りやすいのではないでしょうか? やっている仕事の中でも、何か突出して得意なことがあったり、これから推していきたい分野あれば、それを肩書きにくっつけてみるといいかもしれません。
「あ、確か◯◯が得意なイラストレーターの方ですよね?」と声をかけてもらえたら、しめたものです。
一瞬でわかる顔写真や似顔絵イラスト、ロゴを載せる
社名や事業名、氏名、肩書、そして連絡先。最低限それだけ載っていれば名刺として成り立ちますが、文字で出せるインパクトは、写真やイラストには敵いません。
もしもあなたが顔を出して仕事をしていきたいのであれば、名刺にも顔写真や似顔絵をアイコンとして載せるとよいでしょう。写真には抵抗があっても、似顔絵ならOKという方も多いはず。
同じ理由で、事業のロゴやイメージがあればそれを載せるのも効果的です。ビジュアルに訴えかけることで、少しでも印象づけておきたいですね。
ちなみに筆者の名刺には大きく事業イメージのロゴを載せています。ちなみにテーマカラーをグリーンに定めているので、全体をグリーンで統一しています。お気に入りの色があるのならこだわってみましょう。
記載内容の違う名刺を使い分ける
名刺は、使うシチュエーションごとに数パターン用意しておくことをオススメします。
例えばセミナーに参加するときやイベントを主催したときなど、多くの人と一挙に名刺交換をする機会は少なくありません。
こういった場面では、多くの名刺を交換できるものの、なかなか有効活用できずそれっきりになってしまうことも多いはず。しかも、必ずしも信頼のおける人ばかりではないため、住所やSNSのアカウント名など詳細のビッシリ入った名刺を渡すのに抵抗があることも(特に女性)。仕事をしているとあまり関わりたくない方とも名刺交換せざるをえないこともありますよね。
そのため、記載内容を変えた複数の名刺を使いこなすテクニックは重要です。人とのつながりはもちろん大事ですが、フリーランスのただでさえ足りない手を、あまり関わりをもちたくない人とのやりとりで煩わせてはなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
名刺は事業の顔となるツールです。どうせつくるなら事業のテーマに相応しいものをつくりましょう。印象に残る名刺は、言葉よりも雄弁に営業してくれます。
今ではパソコンで簡単に名刺がつくれるようになりましたが、デザインソフトを使いこなせないと見栄えのいい名刺をつくるのはまだまだ難しいのが現状です。豊富なテンプレートの中から気に入ったデザインを選び、各項目を当てはめるだけで簡単に名刺がつくれるWebサービスや作成代行業者をうまく利用して、これを機に自分に合った名刺づくりにチャレンジしてみてください!
以下にオススメのサービスを2つ紹介しておきます。筆者はどちらも利用したことがありますが、簡単な操作でセンスのいい名刺がつくれますよ!
●デザイン百貨店(上述した筆者の名刺はこちらで制作しました)
●Zazzle 名刺デザイン
photo:Thinkstock / Getty Images