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確定申告に最低限必要な申告書A・Bを押さえておこう!

確定申告時に提出する申告書には、給与および年金所得者向けの「確定申告書A」と、事業者向けの「確定申告書B」があります。

今回は、おもに白色を利用する確定申告ビギナーの個人事業主・フリーランス向けに「申告書B」と「収支内訳書」の記入ポイントをわかりやすく解説します。

  • 「確定申告書A」は給与所得者用、「確定申告書B」は主に個人事業主用
  • 確定申告作成の最大のヤマ場は、収支内訳書づくり
  • 申告書Bは、項目ごとに金額を記入すれば10〜20分程度で完了!

確定申告書AとBの違いは何?

「確定申告書A」は、一般にサラリーマンで医療費控除や住宅ローン控除などを受ける方や年金受給者などが確定申告で利用する書類です。一方、「確定申告書B」は、確定申告書Aよりも項目が多く、広い対象者をカバーしている申告書です。白色・青色申告ともに、個人事業主・フリーランスは 確定申告書B を用いて申告します。

ちなみに確定申告の際、白色申告者は「 確定申告書B 」と「収支内訳書」、青色申告者は「 確定申告書B 」と「青色申告決算書」を、それぞれ税務署に提出します。

確定申告で最も重要!収支内訳書の作成のポイントとは?

確定申告の書類づくりで最も重要なのが「収支内訳書」の作成です。この書類は、1年間の「所得」を確定することを目的としているのですが、「所得」が確定しないと、納税額や還付額なども決定できないからです。

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さて、収支内訳書の作成では、1年間の収入、経費を科目ごとに事前にまとめておくことがポイントです。そうした事前準備ができていれば、後は各経費の合計額をそれぞれの科目欄に記入していくだけの作業になります。項目を埋めて経費総額を出したら、その額を収入から差し引くという計算を行い、1年間の所得を確定します。若干煩雑な作業の連続とはなりますが、この作業を終えたら、確定申告の山は越えたと思ってよいでしょう。

ちなみに青色申告の時は「収支内訳書」ではなく、「青色申告決算書」を提出します。この決算書には、白色申告の「収支内訳書」に加えて、月ごとの収入・仕入れの明細、貸借対照表などを作成する点が異なります。

申告書Bは、各書類に記載された数字の転記が多いので作業自体は簡単!

次は申告書Bの作成です。この書類は、第一表と第二表の2種類がありますが、第二表から先に記入するのがポイントです!

第二表には得意先から送付してもらった支払調書に記載されている収入額と源泉徴収額を順々に転記し、その合計額を記入。さらに、保険会社などから送られてきた控除証明書に記載されている支払保険料や年金額などを記入したら第二表は完成です。

いよいよ残すところ申告書Bの第一表のみ!

以下の3つのプロセスを経て納税額または還付額を決定することとなります。

1.所得控除後の「課税される所得金額」を導き出す

まずは「収支内訳書」で確定した「収入」「所得」を転記します。次に、第二表で記入した社会保険料控除、生命保険料控除、基礎控除の合計を所得控除額として記入します。

基礎控除額は、合計所得金額が2,400万円までは48万円、2,400万円を超えると段階的に減っていき、2,500万円を超えると基礎控除はゼロになります。

次に、所得から所得控除の総額を差し引けば、「課税される所得金額」が確定します。この金額を百の位まで000として右側の欄の一番上に記入します。

2.1年間の申告納税額を確定

「課税される所得金額」に、その額によって7段階に設定されている所得税率(5%〜45%)をかければ、所得税額が確定します。さらに、この税額から配当控除や寄付金控除などの特別控除と源泉徴収税額を差し引いた額が、1年間の申告納税額となります。

3.税金を収めるか?還付されるか?

この申告納税額がプラスの時は「収める税金」の欄、マイナスの場合は「還付される税金」の欄に記入してください。マイナスになった方は、税金を払い過ぎていることなので、その分を振り込んでもらう自分の銀行口座番号を書けば、確定申告作業はほぼ終了です。

確定申告の作業を早く終わらせるには、日頃から領収書を経費科目ごとに分けて保管し、科目ごとに記帳をしておいたりすることが、最大のポイントとなります。ぜひ次回の確定申告に向けて今から準備しておきましょう!

(※各図表の書式は、令和3年12月現在のものです。書式は変更になることがあります。)

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photo:Thinkstock / Getty Images

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