【無料配布】資金繰り表テンプレート!資金繰り表のポイントも解説
収支計画書(予想損益計算書)を作成したら、それをベースにして資金繰り表をつくります。支払期間と入金期間に大きなズレがある業種の場合、特に資金繰りには注意が必要です。将来の資金繰りを予測しておくことで、黒字倒産のリスクを減らし、安定した経営を目指します。資金繰り表は無料ダウンロードできるExcelファイル「事業計画シミュレーション」を使って計算できます。
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2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!
目次
掛取引の多い業種は資金繰りに注意
現金を使わない掛取引を繰り返していると、入金されるまでの期間が思いのほか長かったり、買掛金の支払い期日を見落としたりして、ギリギリになるまで資金繰りの悪化に気づかないこともあります。こういった事態を避けるために資金繰り表を作成しておきます。売上の入金タイミングと仕入や経費の支払いのタイミングを再確認しておきます。
収支計画書(予想損益計算書)に預金残高を追加する
資金繰り表とは、キャッシュフロー(お金の流れ)を把握し、会社の現金がいくら残っているかを月ごとに予測するものです。ベースとなるのは前項で作成した収支計画書(予想損益計算書)ですが、資金繰り表はキャッシュフローを基にするため、収支計画書(予想損益計算書)とは数字が異なってきます。
月ごとの営業収支を予測して、その結果、月末にどれだけ現金が残るかを「月末残高」として記入します。月末残高はそのまま翌月に繰り越され、「月初残高」となります。資金繰り表の月末残高がマイナス予測になっていると資金がショートする可能性があります。資金不足に陥るような事業計画では資金調達は難しくなるので、計画の見直しが必要です。
税金の支払いを忘れずに織り込む
事業を始めて利益が出るようになっても、税金について考慮していない人がけっこういます。事業計画を練るうえで、商売上の支出はきちんと把握できても、将来的な税金の負担は抜け落ちがちです。利益が出ている場合でも、税金を計算に入れていないと、いざ納税のタイミングで資金繰りが苦しくなるケースがあります。特に起業直後に陥りがちなミスです。
個人事業主の場合は12月決算で翌3月の確定申告時に所得税などを支払います。法人の場合は決算月を自由に設定できますが、法人税は決算月の2カ月後に支払います。
法人の場合は法定実効税率を乗じて概算の納税額を出したり、個人事業の場合は、課税所得(所得金額から所得控除を差し引いた金額)を大まかでも算出したりして、税率表から概算の税額を出してみましょう。
消費税の課税事業者になった場合は特に、大きな納税が発生しますので注意しましょう。
※所得税や住民税、個人事業税や、償却資産税、源泉所得税など思わぬ税金が発生しますので、書籍等で勉強しておくか、開業前に一度税理士に相談することをおすすめします。
《資金繰り表の作成ポイント》
(1)損益計算と資金繰り計算の違いを理解する。
主なものとして下記のずれがあります。
(2)入金サイトの確認
4月の末日締めで請求する売上1,000,000円が、5月末日に入金するとします。
(3)支払いサイトの確認
(4)実際の資金繰り計画を立てる。
1.イニシャルコストと初期残高
起業時に3,000,000円の自己資金と借入金5,000,000円を調達、設備投資に6,000,000円を投下してお店をオープンしたとします。
2.4月の損益計算と資金繰り
3.5月の損益計算と資金繰り
(5)資金繰り表作成のポイント
実際の作成時には取引先によって締日や入金・支払い日が異なる場合や経費の項目によってはその都度支払いのものが混在しているケースなどが普通です。
どのくらいの手間をかけるかによりますが、売上や仕入・外注費、人件費などの金額が大きく重要なものについて、入金・支払いベースで計算して、軽微なものはおおまかな出金額で毎月出ていくものと仮定して、簡易的な資金繰り表の作成をおすすめします。
数字を入れるだけですぐに事業計画書が作成できる!
スモビバ!特製のシミュレーションシートを無料ダウンロードできます。
事業計画に欠かせない売上や原価、人件費などの項目について、必要な数字を入力するだけで損益が自動計算される便利なExcelファイルを用意しました。資金繰りのシミュレーションも行えます。理美容や飲食など、店舗経営の数値計画に対応していて、自分の事業内容に合わせてカスタマイズできます。
【スモビバ!事業計画シミュレーションシートの概要】
- 基礎情報
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