事業継続のための「売上」と「利益」
事業を大きくしていくには資金力が不可欠。しかしながら、多くの方が勘違いしているのが、「儲け(利益)」から事業資金を捻出しなければいけない……ということです。ビジネスを制するために、中小企業には何が必要なのかをおさえていきましょう。
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目次
金が先か、利益が先か?
「利益が出ることで資金がたまり、それを再投資して会社を大きくする」。誰もが思い描く、美しい成長の姿かもしれません。
しかし、現実はどうでしょうか?コツコツとやってもなかなかビジネスは大きくなりません。でも、資金さえあれば、立地のいい所に店舗を構えることができるし、広告をかけてお客様に自社を知ってもらうことができます。
そうです。上手いビジネススキームを持っている場合、資金があれば、そのビジネスを飛躍的に大きくできる可能性があるのです。
事業をやっていくうえでは、先に投資などに資金を回すことができるため、もともと資金がある方が有利です。利益を生んでからというより、そもそも資金があるかどうかというのは大事なことになります。
選択肢をどれだけ持っているかが勝敗を決する!
ビジネスを制するには、交渉を制することが必要です。
最終的に1つでも相手より有利な選択肢を多く持っているかどうかで、交渉は決着がつくものです。つまり、選択肢は多いほうが良い。ビジネスにおいて選択肢を増やすには、資金が必要になります。
さらにほとんどのビジネスが1位総取りで、1位になった人が多くの利益を持っていきます。たとえば、セブン-イレブンとローソン、ファミリーマートを見てもすぐお分かりのとおりで、利益を圧倒的に生めるのは1位だけです。
そして多くの場合、早い者勝ちです。つまり、選択肢を増やし、事業を早く進めるために「先立つもの=自由になる資金」を常に準備していることが大切なのです。
資金を増やすためにすべきことは、資金を管理すること!
経理のようなバックオフィス業務は、目の前に見える利益を提供しづらい分野です。
しかし本当は、ビジネスの根幹をなす「資金」を「管理」し、資金を「増やしていく」重要な役割を担っているのです。さらに、やり方次第で金利が高くなってしまったり、融資の量が多くなったり少なくなったりすることもあるため、決しておろそかにできない大切な業務なのです。
知っておきたい基礎知識|お金と経理 虎の巻(法人編)|まとめINDEX
- 法人設立に必要な2つの知識
- 事業継続のための「売上」と「利益」
- 法人設立時に決めておきたい5つの項目
- 法人設立後に届け出が必要な6つの書類
- 請求・支払の期日 決め方の原則
- 給与・勤怠管理で困らないためのルール決め
- 請求書・領収書…… 支払・仕入の管理方法
- 会社にとって無理のない給与の決め方
- 運転資金に困らない金融機関の選び方
- 「起業に必要な資金」の考え方
- 創業融資、3年目まで影響する”受け損ね”
- 知っておきたい、運転資金の重要性
- 決算月にやっておくべき5つの作業
- 税務署への法人税申告前にやるべきこと
- 会計事務所はこう使え! お願いしたい4つのこと
- 期ズレ、賞与、寄付… 気をつけたい経理処理のルール
- 創業1年目から気をつけたい! 最低限度の会計処理
- 税務署に指摘されない現金と預金の管理法
- 習うより慣れろ! 賢い会計ソフトの入力方法
- 資金繰りであわてないための経理カレンダー