法人設立に必要な2つの知識
経営者は売上のことだけを考えればいいのではなく、経営に関連するお金周りのことについての正しい知識を身につけなければなりません。この記事では、起業したすべての人が知っておくべき経理の基礎として、「起業前後でやっておくべきこと」と「経理処理」についてお伝えします。
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2022年(令和4年)分の所得税の確定申告の申告期間は、2023年(令和5年)2月16日(木)~3月15日(水)です。最新版の確定申告の変更点は「2023年(2022年分)確定申告の変更点! 個人事業主と副業で注目すべきポイントとは?」を参考にしてみてください!
目次
利益を出したり、売り上げたりする「フロントオフィス業務」については、目に見えることもあり、誰もが真剣に考えます。確かにこれらはとても大切です。
しかし、同じように大切な「バックオフィス業務」である「資金繰り」については、どうでしょうか? ほとんどの人が、独りよがりだったり、前職や同業者の見よう見まねでやっています。
会計の実践的なノウハウを知ってレベルアップしよう
中小企業経営者は資金繰りについて習ったり、勉強したりする機会が少ないようです。そして、漠然と「俺は腕に自信がある」といったことで独立される方が多いと思います。
そんな方に、このコンテンツでは大きく分けて2つ知っておいてもらいたいと考えています。
「起業前後のルール」づくりを学ぼう
まずやっておきたいことは、起業前後に会計ルール、人事のルール、銀行取引のルール、この3つを決めることです。今は小さな会社でもはじめにルールを決めておかないと、後から変えづらいものです。
中小企業の経営者や経理担当者は、1人で何役もこなさねばならず、必然的に忙しくなります。そのため、できるかぎりルールをシンプルにしないと、管理できなくなります。シンプルにしルーチンワークに落とし込むことで、従業員に任せることができ、自分の時間を有効に使うことができます。
実は、シンプルながらも日常処理がスムーズにいく、また、利益の把握に優れたルールが存在します。会社をはじめたら早い時期にシンプルかつ持続可能なルールを定めて運用する必要があるのです。
「経理処理のルール」を学ぼう
もう1つは、経理処理についてです。多くの経営者がフロントオフィス業務で忙しく、経理業務をついつい後回しにしてしまいがちではないでしょうか。
しかし、先ほど述べたシンプルかつ効果的なルールを用いると、事務処理についても、驚くほど簡単にこなすことができるようになります。
企業として成長し、経営判断や管理に使えるようにするための工夫と、より事業を拡大させるための基盤をつくる方法も説明します。
知っておきたい基礎知識|お金と経理 虎の巻(法人編)|まとめINDEX
- 法人設立に必要な2つの知識
- 事業継続のための「売上」と「利益」
- 法人設立時に決めておきたい5つの項目
- 法人設立後に届け出が必要な6つの書類
- 請求・支払の期日 決め方の原則
- 給与・勤怠管理で困らないためのルール決め
- 請求書・領収書…… 支払・仕入の管理方法
- 会社にとって無理のない給与の決め方
- 運転資金に困らない金融機関の選び方
- 「起業に必要な資金」の考え方
- 創業融資、3年目まで影響する”受け損ね”
- 知っておきたい、運転資金の重要性
- 決算月にやっておくべき5つの作業
- 税務署への法人税申告前にやるべきこと
- 会計事務所はこう使え! お願いしたい4つのこと
- 期ズレ、賞与、寄付… 気をつけたい経理処理のルール
- 創業1年目から気をつけたい! 最低限度の会計処理
- 税務署に指摘されない現金と預金の管理法
- 習うより慣れろ! 賢い会計ソフトの入力方法
- 資金繰りであわてないための経理カレンダー