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収益と費用の仕訳 会計・簿記の実践編−4

前節では、資産・負債・資本の勘定科目を中心に取り上げましたが、本節では費用と収益が発生する取引を見ていきます。
仕訳のルールですが、費用の発生は借方、収益の発生は貸方でしたね。

費用の仕訳をやってみよう

費用の勘定科目は、仕入、給料、通信費、旅費交通費、支払家賃、水道光熱費など、たくさんありますね。

仕入の仕訳

仕入は費用の代表格で、商品を購入したときに、これを記録するための勘定科目です。

«取引例1»
原価150,000円の商品を購入し、代金は後日支払うことにした。

  1. 勘定科目は、
    「仕入」 と 「買掛金」 です。
    代金を後日支払うので、未払となっていますが、商品代金が未払(未収)の場合は買掛金(売掛金)勘定で記録します。
  2. 仕入は費用ですが、買掛金は負債です。
    仕入 → 費用    買掛金 → 負債
  3. 仕入が発生し、その代金は掛なので

仕入れと売掛金

費用の発生と負債の増加という組み合わせです。

bookkeeping13-01b.png

水道光熱費の仕訳

電気料金、ガス使用料、水道料金はまとめて「水道光熱費」で処理します。

«取引例2»
電気料金52,000円を現金で支払った。

  1. 勘定科目は、
    「水道光熱費」 と 「現金」 です。
  2. 水道光熱費は費用、現金は資産です。
    水道光熱費 → 費用    現金 → 資産
  3. 水道光熱費という費用の発生と、現金の減少です。

水道水熱費の仕訳

費用の発生と資産の減少という組み合わせです。

bookkeeping13-02b.png

費用は、「資産の減少」と「負債の増加」のどちらかと結びつきます。

収益の仕訳をやってみよう

収益の代表格は、なんといっても「売上」です。そのほかに受取利息、受取手数料、受取配当金などがありました。

«取引例3»
商品を210,000円で売上げ、代金は後日受け取ることにした。

  1. 勘定科目は、
    「売掛金」 と 「売上」 です。
    商品の売上代金が未収の場合、勘定科目は売掛金で記録します。
  2. 売掛金は資産ですが、売上は収益です。
    売掛金 → 資産    売上 → 収益
  3. 掛で商品を売上げたので

売掛金と売上

資産の増加と収益の発生という組み合わせです。

bookkeeping13-03b.png

収益は、ほとんどが「資産の増加」と結びつきます。

以上、
各グループの仕訳を見てきましが、仕訳をスムーズにこなすためには反復練習することに尽きます。なお、仕訳で迷ったら、「借方か貸方」のどちらか解った方を先に埋めておき、その後でもう一方を考えると答えを導きやすいといえるでしょう。

知っておきたい基礎知識|会計・簿記|まとめINDEX

  1. 個人事業主にとっての簿記とは 会計・簿記の基本−1
  2. ビジネス・パーソンにとって簿記は必須 会計・簿記の基本−2
  3. 簿記の実際の流れ 会計・簿記の基本−3
  4. 会計期間について 会計・簿記の基本−4
  5. 簿記の五大要素とは 会計・簿記の基本−5
  6. 資産・負債・純資産と貸借対照表 会計・簿記の基本−6
  7. 貸借対照表(B/S)の作り方 会計・簿記の基本−7
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  10. 簿記の仕訳のルールを身につけよう 会計・簿記の実践編−1 
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  14. 決算:試算表の作成方法・作り方 会計・簿記の実践編−5 
  15. 決算整理と試算表 会計・簿記の実践編−6
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