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貸借対照表(B/S)の作り方 会計・簿記の基本−7

さて、いよいよ貸借対照表です。これまで何度もくり返し説明してきたことですが、簿記の目的の一つはこの貸借対照表をつくることにあります。これまでに学んできた資産・負債・純資産の3つのグループに属する勘定科目も、この貸借対照表を理解するうえで、どうしても知っておかなければならないことでした。その意味では、これまで見てきたことの総まとめが貸借対照表といっていいでしょう。

資産の大きさだけで財産の状態はわからない

基本−6(資産・負債・純資産と貸借対照表)で、資産の合計=負債の合計+資本の合計となることを述べました。貸借対照表にはこの等式にあわせて、資産と負債・純資産を左右に振り分けてバランスさせる形式で表示します。そうすることにより、企業の財産の状態が明らかになるのです。
なぜでしょうか。
たとえば、資産が合計100億円あるとして、この点だけとらえるならば大変な金持ちといえますが、一方で99億円の負債があれば、実質的には1億円しか財産がないことになります。
そのようなわけで、資産・負債・純資産を一覧表にして、企業の財産の実際の中身をよくわかるようにしたのが貸借対照表なのです。

左側に資産、右側に負債・純資産を並べる
それでは、具体的に貸借対照表はどのような表なのかを見ることにします。
資産・負債・純資産を並べるわけですが、ただ漫然と並べるのではなく、だれがつくっても同じ形式の表になるように一定の約束ごとに従って並べます。その約束ごととは表を左右2つに仕切り、

「左側に資産を、右側に負債と純資産」
を記入します。右側の負債と純資産の並べ方は、負債をまず記入し、その次に純資産の順で並べます。
簿記では左側のことを「借方」、右側のことを「貸方」といいます。借方・貸方という言葉自体には特に意味はありません。ここでは

「左側を借方、右側を貸方と呼ぶ」
ということだけを覚えておいてください。

下記に簡単な形式の貸借対照表を示しました。左側に資産グループの勘定科目が並んでおり、合計3,000となっています。右側には負債グループと純資産グループが並び、これも合計は3,000です。
この会社の実質的な財産は、資産3,000-負債1,800=1,200ですが、これは純資産(資本)の合計1,200に等しいですね。このことからわかるように、純資産というのは会社の実質的な財産(純財産)を表わします。
つまり、会社設立時に出資した資本金1,000とその後増えた利益200が純財産に相当するのですが、資産をお金に替えてすべての負債を支払ってしまうと、手許に残る純粋な財産は純資産に等しいということなのです。

貸借対照表

このことからわかるように、資産の多い会社が良い会社とは単純にはいえないので、貸借対照表をつくって財産を掴んでおくことが大切になるわけです。

知っておきたい基礎知識|会計・簿記|まとめINDEX

  1. 個人事業主にとっての簿記とは 会計・簿記の基本−1
  2. ビジネス・パーソンにとって簿記は必須 会計・簿記の基本−2
  3. 簿記の実際の流れ 会計・簿記の基本−3
  4. 会計期間について 会計・簿記の基本−4
  5. 簿記の五大要素とは 会計・簿記の基本−5
  6. 資産・負債・純資産と貸借対照表 会計・簿記の基本−6
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  8. 収益・費用と損益計算書 会計・簿記の基本−8
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