スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家)の
業務や経営にまつわる疑問や課題をみんなで解決していく場
検索
メニュー
閉じる
ホーム 経理 資産・負債・純資産と貸借対照表 会計・簿記の基本−6

資産・負債・純資産と貸借対照表 会計・簿記の基本−6

貸借対照表は、資産・負債・純資産をあつめて作ることは、基本-5(簿記の五大要素とは)でふれました。本節では、資産・負債・純資産とは何かを説明した後で、具体的に貸借対照表をどう作るかを見ていきます。

お知らせ

令和3年度の税制改正により、年末調整の各種申告書における押印義務が廃止されました。
2021年分の年末調整のやり方は、「知っておきたい基礎知識|年末調整」をぜひ参考にしてみてください!

資産にはどんなものがあるか

資産とは、企業が所有する現金・商品・建物・土地・債権などの財産をいいます。一口に企業が持っているお金・物・債権といっても、いろいろあります。伝票や帳簿に記録する際に、人によってまちまちの名称を用いて記録していたのでは混乱が生じてしまいます。
したがって、だれにでもわかる共通の名称を決めておき、これを用いて記録することになっています。

勘定科目について

共通の名称のことを<勘定科目>といいます
たとえば、お金のことを「現金」、パソコンや机や椅子のことを「備品」、自動車やオートバイのことを「車両運搬具」というふうに、だれにでもわかる一般的な名称を用います。
資産のグループに属する代表的な勘定科目は表の通りです。名称をしっかり覚えてください。

勘定科目

負債はマイナスの財産である

負債とは、銀行などから借金をしたり、物を買った代金が未払いであるなど、将来なんらかの支払いをしなければならない義務をいいます。つまり負債とは、企業が負っているもろもろの債務のことです。
負債は資産とは逆で、会社の財産からマイナスされることを意味します。負債のグループに属する勘定科目のうち代表的なものは以下の通りです。負債の勘定科目名もしっかり覚えてください。

負債はマイナスの財産である

純資産(資本)とは何だろう

企業は出資者(通常は店主)からの出資金を元手にスタートします。これを「資本金」といいます。さらにその出資金により営業を行なうことで利益が生まれ蓄積されていきますが、この利益の蓄積分も資本金に含めます。このように、

「純資産(資本)とは、出資金と利益の蓄積分のこと」
をいいます。
とりあえず、勘定科目は「資本金」だけ覚えてください。

資本金

資産と負債・純資産(資本)の関係は

資産・負債・純資産はお互いにどういう関係になっているのでしょうか。ここのところをよくつかんでおけば、このあと詳しく見ていく貸借対照表のことをスッキリ理解できます。
結論からいえば、この3つは、

「資産の合計=負債の合計+純資産の合計」
という関係にあります。

どうして資産の合計と負債・純資産の合計が等しくなるのでしょうか。また、資産と純資産(資本)はどこが違うのでしょうか。簡単な企業の例で考えて見ましょう。

「Y商店」という企業があるとします。話を単純にするため、Y商店の資産は現金200万円。そして、当年度に、あるイベント企画を請け負い、現金50万円の報酬を受け取ったとします。やはり話をわかりやすくするために、コストはいっさいかからず50万円がそのままもうけになったとします。
以上の前提でY商店の資産・負債・純資産の関係を見るとどうなるでしょうか。

(1) Y商店は、年度の初めに資産である現金200万円をもっていました。ところでこの200万円は、どこから出てきたのでしょうか。出どころが問題です。つまり、出資者からの出資金なのか、銀行からの借入金なのかということです。この点をキチンと区別して記録しておかないと、間違いのもとになります。

そういうわけで調べたところ、200万円のうち100万円は銀行からの借入金、残り100万円は出資金でした。「簿記は、ものごとを2面的にとらえる」といわれます。つまり、現金がいくらあるかということのほかに、その現金がどうして入ってきたのかということもあわせて記録するのです。そうすることで、はじめて企業の状態を正確につかむことができるのです。

Y商店についてみるならば、現金200万円がどうして入ってきたかというと、①借入金(負債)100万円と②資本金(純資産)100万円の2つです。この事実はきちんと記録しておかなければなりません。
(2)次にY商店は、イベントの企画により50万円の利益を上げました。これにより現金が50万円増えたのです。つまり、資産である現金が50万円、純資産である資本金(元手)も50万円、それぞれ増えたということです。

したがって資産合計は200万円から250万円に増えましたが、同時に負債と純資産の合計も200万円から250万円に増えています。
このように、いついかなる場合にも
「資産=負債+純資産」

「資産=負債+純資産」

という等式が成立します。ここまではよく理解できましたでしょうか。

知っておきたい基礎知識|会計・簿記|まとめINDEX

  1. 個人事業主にとっての簿記とは 会計・簿記の基本−1
  2. ビジネス・パーソンにとって簿記は必須 会計・簿記の基本−2
  3. 簿記の実際の流れ 会計・簿記の基本−3
  4. 会計期間について 会計・簿記の基本−4
  5. 簿記の五大要素とは 会計・簿記の基本−5
  6. 資産・負債・純資産と貸借対照表 会計・簿記の基本−6
  7. 貸借対照表(B/S)の作り方 会計・簿記の基本−7
  8. 収益・費用と損益計算書 会計・簿記の基本−8
  9. 損益計算書(P/L)の作り方 会計・簿記の基本−9
  10. 簿記の仕訳のルールを身につけよう 会計・簿記の実践編−1 
  11. 資産の仕訳をやってみよう 会計・簿記の実践編−2
  12. 負債と純資産の仕訳 会計・簿記の実践編−3
  13. 収益と費用の仕訳 会計・簿記の実践編−4
  14. 決算:試算表の作成方法・作り方 会計・簿記の実践編−5 
  15. 決算整理と試算表 会計・簿記の実践編−6
c_bnr_fltaccount_online-2
閉じる
ページの先頭へ