青色申告に必要な勘定科目の種類と書き方
監修者 : 宮原 裕一(税理士)
「勘定科目」とはお金の使い道を目的別に分けたものです。
たとえば文房具を購入した場合は「消耗品費」、電話料金は「通信費」といったように、あらかじめ用意されている勘定科目に当てはめます。
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「勘定科目」は決算書に準じている
帳簿付けするときに、どんな目的で使ったお金なのかを表すのが「勘定科目」です。勘定科目は「青色申告決算書」に載っているものが基本となります。
たとえば、事業やサービスの売り上げがあったときは「売上高」、商品の仕入れ代金は「仕入高」といった勘定科目になります。事業用の車を買ったときは「車両運搬具」、お金を借りたときは「借入金」など、財産を分類するのにも使います。
複式簿記ではすべてのお金の出入りは勘定科目で分類して帳簿に付けなければなりません。「やよいの青色申告 オンライン」を使用すれば、勘定科目を意識しなくても、お金の使い道によって自動的に分類してくれます。

※書式は、2021年12月現在、令和2年分以降用として公開されているイメージです。変更されることもあります。

勘定科目の分類には厳密なルールはありません。ただ、自分で一度ルールを決めたら、それ以降はつねに同じ勘定科目に分類するようにしましょう。

必要経費の勘定科目は自分で新しく増やしてもかまいません。
通常、適当な分類がない場合は「雑費」の勘定科目で処理しますが、雑費が多くなりすぎると何に使ったお金かわかりにくくなります。青色申告決算書の「経費」欄には空欄が設けてあるので、勘定科目を作って記入できます。
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