個人事業主は必見!領収書&レシートの貰い方と整理の仕方
監修者 : 宮原 裕一(税理士)
事業用の書籍代や取引先との飲食代などを必要経費として認めてもらうためには、「お金を支払った」という事実を確認する「領収書」が必要です。ここでは領収書に関する基本を紹介します。
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目次
領収書ではなく「レシート」でもかまわない
現金での会計の際に「領収書をください。あて名は○○でお願いします」といったやり取りを聞いたことがあるでしょう。
会社員時代には経費精算のために、会社名入りの手書き領収書をもらっていた人も多いと思います。
しかし、領収書の目的は「お金を支払った」ことの証明です。支払い先や日付、金額、明細がわかれば、レシートでもかまいません。
たとえばプライベートの買い物と事業用の買い物がひとつのレシートに混ざっていても大丈夫です。レシートの裏面などに「ボールペン100円分は仕事用」などとメモしておきます。また、取引先との飲食代などの領収書は「取引先の会社名」「相手の名前」「人数」「目的」などをメモします。

領収書はある程度整理して保存しておく
支払いの証明になる領収書は、取引内容を入力して確定申告をすませたあとも7年間の保存義務があります。
税務調査などで提出を求められたりした場合、速やかに応じなければなりません。ごちゃごちゃで整理できていないようでは困ります。ただし、逆にいえば税務署から何も言われなければふだんはまったく使うことはありません。そのため、あまりきっちり整理するのも時間のムダです。
月ごとに封筒やクリアファイルに入れておくだけでかまいません。
領収書の数が多い場合は、日付ごとにまとめてクリップしたり、ホチキスで留めたりするといいでしょう。余裕があるならノートなどにきれいに貼って保存してもいいですが、封筒に入れておくのがいちばん簡単です。
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